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第せめて 抱きしめて〜転〜 21
剛さんは舌で愛撫しながら、指も入れてくれて。
ボクは気持ち良くて、足の力が抜けそうになるのを、腰が落ちそうになるのを堪(こら)えていた。
しばらくそうして解すと、剛さんの舌が離れて指が引き抜かれた。
そしてボクの腰を掴むと、剛さんの太いのが先端で擦ったかと思ったら、ゆっくりと入って来る。
「ああっん・・・待って・・・」
剛さんの太さには慣れて来たから、最初みたいに痛みを感じることはないけど、それでも少しだけ恐怖を感じる。
剛さんは、ボクの反応を見ながら、ゆっくり入れてくれる。
ずぶずぶと入って来て、奥まで剛さんので一杯になる。
「千都星・・・好きだ。大好きだ」
耳元で剛さんが囁いた。
息がかかってぞくぞくする。
また腰から力が抜ける。
体の中心がじんじんする。
剛さんが腰を引いて、また押し入って来る。
入れる時はゆっくりなのに、ピストンは激しくって、中が擦れて熱くなる。
「つよ・・しさ・・・ああんっ・・・嫌・・・待ってぇ!」
「千都星、千都星」
出しっ放しのシャワーの音が、耳に入って来なくなる。
ぐちゃぐちゃという音と、腰とお尻がぶつかる音しか聞こえない。
「ふああっん・・・やだ、この体勢やだぁ!」
「痛い?気持ち良さそうに締め付けて来るけど」
「ちが・・そうじゃなくて、剛さんの・・・顔が見たい・・・」
ボクが振り向いてそう言うと、剛さんは少し驚いたように笑うと、ゆっくり引き抜いて、ボクを床に座らせた。
ボクは壁に寄りかかって座る格好になり、剛さんがボクの腰を持ち上げて、上に座らせる感じで入れてきた。
ボクは剛さんの首に腕を回して、壁に背中を押し付ける。
剛さんが腰を動かす。
下から突き上げて来る快感が、好き。
「剛さん・・・好き。好き。・・・ああん・・良い・・・気持ち良いよぉっ!」
太いのが内部を擦って、長いのが奥まで入り込んで、イイ所を突いて来る。
強烈な快感が脳を犯す。
何も考えられない。
気持ち良くて、どうしようもなくて、もっとして欲しい!
「あっああっ!良い・・イっちゃう・・・あああっ・・・すごいぃ!!ふああん・・・イっちゃうよぉ!」
ぬちゃぬちゃと、繋がってる音が好き。
気持ち良いところを、突かれるのが好き。
剛さんに、抱かれるのが好き。
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