星野が俺の腰を両手で掴み、挿入を拒まれる。 「なんっ…でっ」 あと少しだったのに！ 星野をみると、嫌らしくニヤニヤと笑っていた。 「ん？我慢出来ない？」 「！…っ……っ」 こんな寸止めで、そりゃキツい。我慢出来ない。けどまだそう言うには理性が残っている。絶妙なタイミングだった。 「まだ約束あったよね？家政婦さん。」 「？」 星野はそう言ってニコニコと俺を見上げた。なんだっけ？ 「はは、裕太、腰揺れているから〜。」 「もっ、なんだよっっ！」 「だから、家政婦さんみたいに、お願いして。」 「あぁ？」 何家政婦さんって、メイド的な？ 「はいはい。…っ、ご主人、入れますぞっ！」 俺はさっさと再開しようと、適当に星野に合わせた。 「そんなメイドさんダメっ！口調も変！可愛くない〜。」 星野が緩んでいた俺を抑える手に力を入れ、再び俺を制した。なんか…星野の勢いが凄くてひく。メイドさんプレイ好きなの？まぁ、とにかく、面倒くさいっ！つか、家政婦からメイドになってるじゃん！ 「ほらー、ここに、」 俺の腰を星野の上に導き 「入れて」 「はぁっっ！」 先を入れようとして 「出して」 「〜〜っっ！」 すっと引く。 「気持ちよくなりたくない？」 ニタリと下衆な笑みを貼り付けた星野が、小首を傾げて俺の顔を覗き込んでくる。 「……………………さ……ぃ」 「んん？聞こえなーい。」 「…」 「ねっ、ずっとしてないから、久しぶり、凄く気持ちいいと思うよ〜。」 再びぐりぐりと、俺の後ろに星野が自身を押し当ててくる。 「あぁぁぁっっ！」 ふぁっ、腰がっ、動くっ。 俺は星野のものが擦りあてられる箇所がきゅんきゅんとする感覚を覚えた。そして、ハァッハァッと、犬の様な呼吸をしてしまう。 「あぅっっ…ご主人さま、俺に入れて下さい」 「んー〜」 アホみたいな発言をするが、星野は相変わらずニヤニヤと俺を見るだけだ。意地が悪い奴！反対に俺はどんどん昂まる要求に、余裕がなくなってくる。これ以上卑猥な事を頭の中で探すが、そうそう出てこない。 「うっ、…うぅ…ご主人さま、俺に、ご主人さまの入れて、奥までっっ、あっつっっ、ぐ、ぐりぐりしてぇ〜っ！！」 「ふーん…」 何も思い浮かばず、結局幼稚な言葉を吐いた。顔はきっと真っ赤で、火が吹き出しそうだろう。しかしそれに対する星野は軽い調子で、ふーん、だと。なんでお前はそんな余裕ある風な訳？ 「ふぅっ……もぅっ！もぅ、入れてっ！俺、頑張るっ、いっぱい、いっぱい宗介の為に、あっ、ご、ご主人様の為にやるっっ、がんばるっ、からぁっっ……！」 「…ふっ、ほんと？」 後で後悔しそうだが、我慢出来ない要求になりふり構わず星野に縋り付いた。流石の星野もここまでやったら満更ではない様子だ。 「うっ、うんっっ。」 俺はぶんぶんと頭を縦にふり言った。 「じゃ、頑張ろうね〜。」 「ふっ……ふぁっあっぁっあっっーー…」 「はぁ、気持ちぃ〜。」 一気に星野が入ってくる。既に息も絶え絶えな俺に対して、星野は心地よさげな息を漏らしていた。恨めしいが、俺も押し寄せる快感に震える。 「じゃぁ、裕太〜、頑張ってくれるんでしょ？……？裕太？」 俺は星野にしがみついて動かない。動けない。 「……あはっ、もういっちゃったの？」 「〜っふっっ！」 「可愛い。たださ、頑張るからっておねだりしたの、裕太でしょ。ね。ねぇ、ねぇ。」 「うぁっっ、ふぁっ……！ゆっ、揺らすっなぁっっ！」 星野が繋がったままガクガクと俺を揺らす。それでまた軽くイッてしまう。俺は星野の胸に顔を埋めるが、そうする事で更に星野の匂いに犯される様に疼きが止まらない。次から次に快感の波が止まらなくて、離れたいけど離れる事が出来ない。 「…っっ、そうすけ、は、離れて。」 「え？裕太がくっついてるんだけど？」 星野が含み笑いをしながら応える。 …確かに。いや、そうじゃなくて…。 「じゃっ、寝って！寝てっ……！」 「え〜、俺の彼女は我がままで仕方ないなぁ〜。」 文句を言う割にはニコニコと嬉しそうに星野が寝そべった。彼女とか女扱いされて我に帰りムッとするが、兎に角これで少しは楽になった。 「じゃ、動いてね。ちゃんと自分で気持ち良いところに当ててね。」 ……はぁ……。