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第56話

※女の子との絡みあります。 「な、なんで…!?」 「ふふふ、裕太くん、彼氏いたんだね。私ショックだったなぁー。」 陽子ちゃんがしょんぼりする。わざとらしさもあるが、またじわりと罪悪感が湧く。星野に対するものより、陽子ちゃんに対する罪悪感の方が大きい…。しかしそんなしょんぼりも束の間。 「え?!うっ、あっっ、ちょっ、……ふっ、陽子ちゃん、と、止まって……ふっ、うぅっっ、……っ!」 陽子ちゃんは次の瞬間はまた激しく動き出した。 「ふぅ、んっ、裕太くんっ、浮気はっ、ダメっなんだよ〜。」 「ぅっ、……ごめっ、…はぁっ、でも、ちがっっ…」 「あー、ストップストップ!迂闊に変な事言うと、彼氏更に怒っちゃうよ?」 クスクスと陽子ちゃんが笑って、また動きを止めた。 「…あっ、」 重たいオーラを感じギクリとして部屋を見渡すと、ベットから離れた部屋の隅に椅子があり、そこに星野が座っていた。不機嫌そうに前屈みで頬杖を付き、こちらをじっと見ていた。 「陽子ちゃん、コックリングは30分が限度だからね。そもそも、俺の限界も30分だからね。」 え。30分…。なに?俺はこれから、陽子ちゃんと? 「ふーん、30分て…星野くんケチだな。それなら裕太くん、30分間フルで楽しもう♡」 そう言って、また陽子ちゃんが動き出した。 「ちょっ、やめっ、ふっっ、うぁっっ……っ!!」 「はぁっ、ふっっふっ、気持ちい〜。あ、顔隠したらダメ〜。」 そう言って、陽子ちゃんは俺の手を頭上で押さえた。普通なら流石に女の子に力で勝てるが、情けない事に今は全然力が入らなかった。だって、陽子ちゃんがずっと俺のものを入れたまま上下に動いている。出したい…いや、けど、出せない。出せないのなに、気持ち良い。息がはくはくして、顔が苦痛か快感か分からないもので歪む。 「あぁ〜、やっぱり凄くいい!いいお顔して。はぁっ…んっ。ね、裕太くんも気持ち良いよね?顔真っ赤。プルプル震えて…んっはぁっ。」 熱に浮かされた顔で陽子ちゃんが近づいてくる。そのまま顔が近づく。 あ、 「!」 「だーめ。キスはダメって言ったでしょ〜、陽子ちゃん。」 もう少しで唇が触れ合うところで、いつの間にがそばに来ていた星野が手で俺の口を塞いだ。 「もー、どケチー!分かった。ふっっうんっ。」 ぐちゃぐちゃと陽子ちゃんと俺の結合部から音がしてくる。前はそんなのも良いと妄想したけど、今はそれが凄く恥ずかしくて嫌だ。 「そっ、そーすけっっ!っはっ……あっあぁっっ、そーすけ、やだっ。やめて……!たすけっっ、たすけって…!あっ、やめっっ、ふっ……!!」 星野に助けを求めるのも馬鹿らしくて、都合が良すぎる。そうは分かるが、現状こうするしかなかった。お前が首謀者なんだろ。 「えー、裕太がしたがった事でしょう?良かったねー。できたねー。」 「そっ……」 星野はまだまだ怒っていた。冷たく、無感情に突き放すように言われる。俺も言い返せない。分かっている。自分で撒いた種と言われれば、それまでだ。 「…っ、すみっ、ません……。ふうっっっ!ごめっ……、しないっ、もうっ、しない……!そう、すけっ、ごめっ、もっ…!!」 「…」 「ごめっんって……はっ、うぁっぁ、やっ……!」 「はぁ、裕太…。」 俺の顔を覗き込んでいた星野の顔が近づいてきた。そのままガブリとキスをされる。 でも、今、ぐちゅりって……そんなエロいキス…。 「ふぅっっ!!んっ!!」 「おぉ!流石、彼氏だなー。」 びくりっと俺の身体が跳ねる。それに対して、陽子ちゃんが興奮気味に呟いた。 「はっ、はぁはぁっはぁはぁっ!!」 キスで軽くいったことで、快感は更にきつい。 「でも裕太くん、今は私としてるのっ!そうだな〜…」 ---- 「ほらっ裕太くんっ、わんわんって。がんばって!じゃないと私、全然気持ちよくないよ!終わるまで開放してあげないよ。」 「ふぅっ、ふぅっっ、うぅっっ、なんっでっっ!……っ!!」 「裕太くん、一回泣くともう止まらなくなっちゃった?可愛いな〜。もっと泣いて?そして休まずもっと頑張ってね♡」 「うぅっっ…」 もう……何だこれ…。 俺は陽子ちゃんの上に覆いかぶさり、無心で腰を振る。正常位だ。1番まともで好きだ。問題なのは、 「ほら〜、『わんわん』って、言って。」 俺の首には首輪が付いていた。そこから伸びたリードを陽子ちゃんがチャラチャラと言わせて握っている。そして、犬の真似をしろと、リードを引っ張り急かされる。陽子ちゃんがいくまでこの苦行は続くらしい。陽子ちゃんの両サイドについた手がブルブル震える。 「…………うっ……わぅっ…」 「ブブー、声が小さいですー。」 カチッ ブブブ 「うわぁぁぁっっ、わっ、わっん、わんっっ…っ!!」 俺の後ろには、尻尾が付いたバイブが刺さっていた。陽子ちゃんがコントローラーをカチャカチャ操作した事で、振動が一際大きくなる。俺は快感から逃げるように腰をゆすった。しかしそれにより、陽子ちゃんとの結合部からまた快楽が湧く。俺自身についたリングも、未だ付いている。普通は気持ち良いであろう快感が、今の俺には地獄のようだ。 「うぅ…う゛わっうっっ……はぁっ、」 「よちよち。あっ、んっ、裕太くんの香り強くなったね!おかげで、ちょっと良くなって来たかも。ふぅっんっ、だから、止まらないでね。」 寝転がった陽子ちゃんに頭を撫でられる。攻めてるのは俺なのに、何故か俺が攻められている錯覚を覚える。逃げるようとすると、星野が出てくるし無心でやるしかない。また、ぐちゃりぐちゃらと腰を動かした。…結構、泣ける…。 「ふぅっっ、ぁあっ、……っ!!もっ、前の、とって……!ふぅっあっ、とって!」 ガクガクと、自分が欲しくない快感を追って動く。手に力が入らなくてぐらつく。噛み締めた口が、ギリギリとなる。 「だよね〜。キツイよね〜。でも私、裕太くんのキツくて泣く顔、大好き♡どうやったらもっと泣いたちゃうかな?」 「陽子ちゃんの変態〜。俺の裕太に無理させないでね。」 俺の痴態を側で見ていた星野が、助ける素振りも見せず口を挟む。さっきよりは幾分か機嫌が直っているようだ。ってかさっきから熱心に、スマホでこの変態行為を動画に撮ってるやつが、どの口で…。 「んっ、そういう約束だったでしょ。裕太くん、ごめんね。はぁっ、うんっ。私、Ωの子とこういう遊びするの大好きなの。でも、裕太くんとは、割と本気だったんだよ?だから大人しく普通に付き合ってたでしょ…」 じゃっ、もっ、最後までそのままでいて欲しかった。ぅっ。思わず動きを止めると、止めるなとリードを引かれてまた動く。辛い…。30分って言ってたけど、もう3時間は余裕で経ってる気がする。話の内容が半分も頭に入らず、はぁはぁと荒く息をついた。 「んっ、でも、裕太くん彼氏いたし?最後に思いでにしたかったの。はぁっ。本当、良い匂いだし、裕太くん、最高…。私のものにしたい…。」 「ふっっ、はっ、はっ…っ、はぁっ……っ!!もう、きつっ、はっ、ふっ、きついぃっ…はぁはぁ…。」 もしかして、もしかしなくてと、陽子ちゃんと一緒になっても……星野と対して変わらなかった? 朦朧とする頭で、ぼんやり考えた。もう……とりあえず、俺は今後一切αとは関わりたくない。そもそもそうだ。今まではそうやって来たから、上手くいっていたんだ。 「陽子ちゃん〜。裕太は、俺の彼女でーす。」 「もー、分かってるって。はぁっ…。裕太くん、はい。わんわん。」 残念そうに陽子ちゃんが、呟いた後。ピンピンッとまたリードを引っ張られる。 「うぅっ……わんっ、わんっ!わん、わん!!」 もう、色々と感覚がなくなってきている。わんわん言いながら、ふらつきながらも必死に動いた。感覚がないのに、気持ちの良さだけ脳味噌に染みてくる。 「うっ、陽子っちゃん……」 もっ、無理…。 はぁはぁと、息をするのも辛い。なんで、初めての女の子とでこんな辛いんだ。こんなのアブノーマル過ぎる…。 「ふふ、はぁっ、そんな顔しないで。んー、まだまだだなー。じゃ、こっち来て。」 今度はグイっとリードを引かれる。抱きつけという事かもしれないが、俺は潰さないようにと気をつけながらも、グラグラと陽子ちゃんに倒れ込む。 「はぁっ、はぁっ、…つっ!」  「んー、こうやってくっついてると、裕太くんの匂いで……あ〜、昂まる昂まる。さっ、わんわん♡このまま動こっか?」 「うぅ…わ、んっ、わんっっ…」 ずちゃずちゃっ… 陽子ちゃんの顔の両サイドに肘をつき、目をつぶ待って一心不乱に動く。ふふふっと、陽子ちゃんの笑い声が耳元でするのが更に辛い。顔が更に熱が集まり、赤くなる。 「はぁ〜、裕太くん、大好き。」 …。 目を薄く開けると、うっとりと呟く陽子ちゃんが居た。あぁ、これが、普通のカップルで普通の行為ならどんなに…… 「っ!!」 酷いあり様な自分を忘れて陽子ちゃんに見入っていると、急に体を引き上げられた。びっくりして息が詰まる。いや、物理的に息が詰まった。 「ちょっと!星野くん!まだ30分経ってないけど?」 どうやら星野に無理やり体を起こされたようだ。陽子ちゃんが不満を垂らしてリードを引くので、首だけ引かれた変な体制になり若干苦しい。てか今星野に手を離されたら、モロに陽子ちゃんの胸ダイブしてしまう。潰さないか怖い。 「…。」 星野が何も言わないし、俺はこんな体制で動けない。星野が何を考えてどんな顔をしているのか、見当もつかない。 「うっっ…はぁー……はぁ……」 ビクビクしていると、不意に後ろの穴からバイブが引き抜かれた。ちょっと、楽になった…。助かった…。 「えー、ちょっと〜。」 「?……っ!?」 安堵したのも束の間。陽子ちゃんが不満の声を上げるので、不審に思い後ろを振り返ると星野がズボンをくつろげ自分のものを取り出していた。 …え、まさか、まさかだよね?! 「え、うそ、むりっ、無理無理っっ!ぅあ゛!!」 でも前には陽子ちゃんがいて、逃げれるはずもない。そのまま、ズンっと、星野が俺に挿入しときた。興奮しきったΩの体はすんなり星野を受け入れた。しかし俺はまだ陽子ちゃんと繋がっているし、前は出せないままだし、このまま星野に攻め立てられたら…。 でも星野がこのままで終わってくれるわけでもなく、早々に動き出した。 「いっやっぁぁっぅ……ぅ゛あ゛っっっっ!!」 直ぐに俺がガクガクと達してしまう。星野のひと突きひと突きで、理性がすり減っていく。 「うわー、えぐ〜。……あぁ、でも、裕太くんいいよ〜!はぁっんっ、1番いい顔してるっ、うん、いいっ!あ、私も気持ちいいっ!」 「うわっあ゛ぁぁ〜〜っつ!まっ、やっ、くるっしぃっっ!やっ、またっっ、いっっっ…っ!!」 後ろからは星野にガンガンと、前立腺をすりつぶされ、強制的に動かされる。前は陽子ちゃんにぎゅうぎゅう絞られる。さっきまでの比ではなく、苦しくて、凄い。快楽が止まらない。 「裕太〜、はっ、裕太は、俺の彼女なんだから、よそ見したらダメだから、ね〜。」 「はぁっ、星野くん、ヤキモチやきだよね〜。あぁっ、でも、これっ、すっごい!ふっ、裕太くん、大丈夫?んっ、気持ちいい?」 「やらっ、やっっ、はっふぅっっーーっ!!もっ、ゆるっしてっっ、ゆるしてっ……っ!!」 もう、訳が分からない。自分の言ってる事もあまり理解出来なかった。俺の逃げようとする体は何処へも逃げられない。どう動いても、全部が気持ち良さに繋がる。出す事も出来ない熱が下半身に集まる。恐慌状態だ。 「うぅ!そ、すけっっ!は〜〜っっっ!!もっ、やめて、やっっやめっ!〜〜っ!」 「裕太くん?トンじゃった?」 俺が暴れて体勢が崩れると、陽子ちゃんが「よしよし」と手を握ってくれた。すると、それをみた星野がずり落ちた俺の身体をまた強引に掴み上げ、更に激しく突き立ててくる。2人に挟まれ、人形にでもなったようにされるがまま激しく揺すられる。

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