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番外編② 星野視点

カシャッ、カシャッ 「はぁ、かわいっ。」 スマホで寝ている裕太を撮影中、思わずそうもらしていた。 今日の裕太は一段と可愛かった。ホラーが苦手だったとは、いい情報を得たなぁ〜。 「今度またホラー観たいな〜。」 俺は今回の件でホラーが好きになったけど。 俺は今日のホラー映画で流れていたBGMを口ずさみ、キッチンへ向かった。風呂上がりにそのままベッドに向かったから、喉が乾く。裕太が夜中起きた時に飲めるように、枕元に何か置いてあげときたいし。 「あ、そうだ。忘れてた。」 冷蔵庫から出したミネラルウォーターは緩かった。そうだ。すっかり忘れてた。 俺は玄関に向かい、ブレーカーボックスのカバーを開けた。 「下げてから戻してなかった…。」 カチ、カチ、カチ… 切っていたブレーカーを、再び入れていく。 「ははっ、裕太がカーテン開けなくて良かった〜。」 裕太が、うちが『停電』している間も電気が灯る街を見てしまわないかと気が気でなかった。 ホラーがいいけど、もう観てくれなさそうだから…次は犬の映画を観てもいいかも。 「同期集めて、そこで犬の映画流したら、勝手に恥ずかしがってもじもじしてそうで、それを鑑賞するのもいいかも〜。」 いいかも、いいかも。 はぁ〜…、裕太と会えて本当に良かった。お陰で毎日楽しい。 「次は何しよっかな〜。とりあえず、今日はどんな動画撮ろうかなぁ〜。」 俺は鼻歌まじりに、裕太の待つ寝室へ向かった。

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