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第3話

「ショーは『初物』が売りだからなぁ……。  ただ、ちょっくら味見くらいはいいだろ…。女と違って膜が有るワケでもない。  黙っていれば分からねぇから、お前らも上の人には言うんじゃないぞ……」  ドスの効いた低い声が控室にビンビン響く。  そして、ビンビンしているのは声だけでなくて、お尻の穴に当てられたモノも。 「兄貴、そっちは譲るとして、この可愛いピンク色の乳首弄っても構わないっすか?  何か、ココだけでも物凄くソソるんですけど。『卍テン上げぇ!マジ最高っ!』って感じなんすけど……」  外見も正統派の893じゃなくてヤンキーみたいな感じの、僕とそう歳も変わらなさそうな人が良く分からない言葉で話している。 「あ~!コイツって、〇リコンなんすよ。前に一緒にフーゾクに行った時、泡姫の乳首が大きいとか色が黒ずんでいたとか文句ばっかり言ってました」  僕だって○リコン程度の言葉は知っている。そういう歳の女の子が好きというのは全く理解出来ないけど、ユリさんみたいに「男ナシじゃ居られないの」とか言う人もいるので趣味は色々なんだろう。 「オレはやっぱFが理想だ。あのメロンみたいな胸のてっぺんに、こういう色の乳首が付いていたなら武者振り付くけど、な。  よし、乳首はお前が可愛がってやれ。オレはこのキュッと閉まった可愛いお尻の穴を少しだけペロッと味見させてもらう。何かローションないか?女みたいに濡れないからなぁ……」  お尻の穴に当てられた巨大なモノの硬さに身体が震えてしまう、余りの恐怖に。 「可愛ぃ~!震えっちゃって……。そうそう、そうやって『オンナ』になれば良いんだよ。  組長なんてぜってーになれないように、な」  僕の乳首を指でこねくり回しながら「可愛い」を連発して来る元ヤンっぽい人の鼻息も荒くなっている。  僕はこんな目に遭わなくても別に組長の座なんて狙っていない。  お尻の穴に何かを塗りつけられる感触に悪寒が走って震えが止まらない。 「気持ち良いか?良いだろ、ぜってぇに、さ。だってこんなに立ってるもんな……」  ジュバンめいたものを肩からも滑り落とされて、乳首を犬のように舐めている元ヤンっぽい人は断定口調で言ってるし、こっちの返事は期待していないだろう。  ただ、立っているのは恐怖とかのせいで女性みたいに感じているわけではない。  何となくくすぐったいような気はするけど、それだけだった。  それよりも犬の舌というよりナメクジが這うような感じでじっとりと舐め回されると気持ち悪さの方が勝っている。  ただ、声を立てれば余計に興奮させそうでとにかく黙っていようと思った。  僕はマンガをあまり読まないけど、小説は結構読む。「そういう」種類に特化した作家さんの本は手に取ったこともない。だけど、直木賞とかの受賞作でも、エ○シーンの描写とかは有るので、知識として「男は声を上げると喜ぶ」とか「『嫌』『ダメ』は『良い』『もっと』の意味で使われるとかは知っていた。  油分のぬめりを加えたお尻の穴に巨大なモノがさらにおっきく熱くなって押し当てられる。  恐怖で身も心も竦んでしまっていたけれど、穴の中に挿れられても悲鳴だけは出さないでおこうと決意した。決意はしたけど、あんなおっきなモノが身体の中に入って来たらそんな気持ちはあっけなく雲散霧消しそうな悪寒がした。 「おっと、これは堅いな……。ま、ユルユルとかだと逆に萎えるが、モノには程度ってもんが有るだろ?  ひろゆき……いや、ユキちゃん、身体から力を抜け。じゃないと、思いっきりオレのマグナムをぶち込むぞ?力ずくで、な。」  お尻の穴の入口と、当てられた硬いモノがニチャニチャと音を立てている。当然痛かったけど、声は出していない。その様子に痺れを切らしたのかさっきよりも苛立った声と舌打ちが聞こえてきた。  そして周りを囲む男達は口笛を吹いたり、「可愛い子猫ちゃん」とか「初モノってこんなに新鮮なんですね。でも硬すぎやしませんか?もうちょっと熟れた方が美味しく、ペロッと食べれるんじゃ」とか好きなことを言っている。  必死に痛みと屈辱に耐えていると、ドアがノックされたと同時に開いた。 「ちょっと、あんたたち!その子に何やっているのよっ!!  その子は今日のショーの『主役』でしょ?言わば売り物なのっ!  ほら、あんた達の世界で『ヤクは売っても、売人は打たない』とかいう商売の鉄則を忘れたのかなっ!?  あら、お兄さん、その大きさとか反り具合と長さ……ス・テ・キ!  そっちの子には――ふーんそう、ああ、ユキって名前になったの?――素チンがお似合いだと思うんだ。そんな立派で逞しいモノならオレに頂戴。それに、イイ思い、させて上げる」  ユリさんの声がどこか遠くに聞こえる。実際は狭い控室に居るのでそんなわけはなかったのだけれど。  ユリさんは僕を助けに来てくれたのだろう。  その証拠に、僕のお尻の穴にガンガンと当てていたモノをユリさんの手がそっと握って離してくれていた。 「上の口が良い?それとも、下?お兄さんのそんな反り返ったのを見たら、下の口が疼いちゃう。ほら見て……こんなになっちゃった……。責任……取ってく・れ・る?」  ユリさんは今日の舞台衣装なのだろう、シースルーのガウンみたいなのを羽織っていた。  その青くて透けている布を捲り上げると、お尻を僕と男の方へと向けてきた。  しかも丸い尻を両手で開いて穴を見せつけるような恰好で。  僕のはこうなっていないのに――と思う。自分で見ることなんてない場所だから――ユリさんの穴はポッカリと口を開けて指が二本くらいなら直ぐに入りそうだった。しかもソコはイソギンチャクみたいに淫らに震えていたし。 「おー!良い穴だなぁ。お前、さっき熟れた方が良いってゆってたよな?これほど上玉は見たこと有るか?」  ユリさんの存在で、僕への関心が薄れている。ショーが始まったらまた、こういうコトを強いられるのも分かっていたけど、ホンの一瞬だけでも助かったような気がして、身体が安堵の余りに力が抜けて床にへたり込みそうになった。 「ゴム、ないの?だったら着けてア・ゲ・ル」  安堵で呆然としていたのは何分くらいだったか分からないけれど、ユリさんと男、そして、〇リコン元ヤンの男もユリさんの乳首に関心が移ったらしくて、そっちを犬のように舐めていた。  僕の小さな乳首よりも、ぷっくりと膨れて紅い実のようなのが良いのだろう。  それにユリさんは「ああ。ダメ……。もっと強く。そうっ……イイっ」とか甘い声を出しながらあんな大きなモノを易々と、しかも心の底から嬉しそうに受け入れている。  ユリさんがこの部屋に来てくれたのも、物凄く助かったのだけれど、実際の「行為」を目の当たりにすることで僕に「見学」をさせてくれているのだろう。  本当にユリさんて良い人だなと思った。

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