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第6話

「惚れた男を体で誘惑もできないお子さまは引っ込んでな」  木に押し付けられたアランは真っ赤になった。  刺激されてみるみるそこが反応する。 「よせっ」 「騒がないほうがいいんじゃない?」  この場所に誘ったのはお前だ、ざまあみろ。 「この淫乱がっ」  アキトは楽しげに嘲笑する。 「ココおっ勃てて言われてもねえ」  悔しげに唇を噛んでアランは顔を背けた。 「早くイカセテって泣いてるけど?」  アキトは容赦なく手管を発揮する。  前立てから手を入れて下着の上から撫でまわす。そこはもう濡れていた。 「やめろッ、あ、バカッ」  先端をぐりぐりと弄られ、一気に追い込まれたアランは焦った声を出した。 「庶民の手管を知りたかったんだろ? どう?」  唇が切れそうなほど噛みしめて、屈辱に身を震わせている。 「もうどろどろ。こらえ性がないな?」  せせら笑ってもアランは答えない。  お願いさせてみるか?と一瞬思ったが、プライドの高い奴を必要以上に刺激すると後が面倒だ。 「ほら、イケよ」  アランが低く呻いて体を震わせ、アキトは手を引いた。  次の瞬間、ぐっと前髪を掴んで噛みつくように口づける。首を振って抵抗していたアランが力を抜いて涙目で降伏すると髪と唇を放した。 「わかったか、ガキ。二度と話しかけてくるなよ」  言い捨てて、軽い足取りでその場を離れた。

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