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第9話

 ミケーレはリカルドに笑いかける。 「ほら、アキト。リカルドにもしてあげて。一人で寂しいって」  位置を変えたリカルドが膝立ちで足を開くとアキトは素直に上半身を伏せて、リカルドの滾った性器を口に含んだ。  さっきからアキトの痴態を見せられてそこはすっかり熱くなっていた。  アキトは後ろからゆるゆる突かれながら舌と手を使う。  興奮を抑えきれないリカルドがくしゃっと髪を掴んでさらに押し込んだ。喉の奥まで受け入れて、口の中で充溢していく熱にアキトの興奮も増す。 「もっと激しくしていい?」  ミケーレの促しにリカルドが体を引いた。  アキトの口は自由になり、ミケーレは思う存分アキトを突き上げた。  抱かれる悦びを十分に知った体は、激しい愛撫にもついて来てミケーレを締め上げる。 「すごくいい。出すよ、アキト」 「いいよ。俺も、いくっ」  最奥で動きを止めたミケーレが射精する。  アキトも体を震わせた。  側で見ているリカルドにもどくどくと迸る音が聞こえた気がした。  荒い息遣いが部屋を満たす。 「あー、気持ちよかった」  体を離したミケーレが満足げに大きく息をついて、ごろりと転がった。  スポーツでもした後のようなさわやかさだ。  これだからこいつはいいよなとリカルドは羨ましい気持ちになる。 「ほらアキト、こっち来て」  リカルドがベッドに伏せたアキトを引き起こした。 「ん、俺、上がいい」  息を弾ませたまま快感の余韻を残した顔で、アキトが対面に乗った。 「いいよ、アキトのペースでおいで」  リカルドにまたがったアキトがゆっくりと自ら腰を落として受け入れていく。 「はっ、あ…、なんか、大きい…」  さっきまでミケーレに開かれていたそこは柔軟に昂ぶった性器を呑みこむ。熱い粘膜に包まれて、待ちきれないリカルドがぐっと突き上げた。 「あっ、待って、まだ…」 「アキトが煽るからだろ」  リカルドの拗ねた声にアキトは艶然と微笑む。 「妬いた?」 「めちゃくちゃにしたいくらいにはね」 「そこまで言うならやってみろよ」  嫉妬をにじませたリカルドをアキトは目を細めて挑発した。 「後悔するなよ?」  ぐいぐいと下から突き上げられて、アキトはのけ反った。そのまま体を倒されてシーツに背がつくと大きく足を開かれる。  リカルドに秘所をすべてさらけ出す格好で、腰を打ちつけられた。熱くて硬い性器に奥まで征服されて、アキトは奔放に声を上げた。

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