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「ほら、洗って」
急かされて僕はスポンジと自分の茶碗を取る。
シャツの裾からするりと光の右手が股間に滑り込んできた。僕は茶碗を落とした。
「光っ」
「しっかり持たなきゃ駄目だろう、しの。今日はしのが洗うと決めたんだから」
「だったら、触らないで。手が震えて洗え――」
先端をくりくりと弄られて息が詰まった。ああ、もう完全に勃ち上がってしまった。
「洗って、しの」
耳元で熱く息が吹きかかり、ぞくぞくする。僕は震える手で落とした茶碗を拾い上げ、スポンジでこすった。それを見ているであろう光が僕ののろのろとした動きに合わせてゆるゆると扱く。
「ん……あぁ……」
「いつまでも同じのを洗っていないで、次だよ」
光の茶碗を洗おうとすると、今度は股間だけではなく胸に左手が滑り込んできて、シャツがずり上がった。既に尖っていた胸を爪が弾く。
「あっ」
手が滑る。
「洗えないよ、光」
泣き声になっている。ずっと扱かれている先端から床に細い透明の糸が引いているのも想像がつく。光は絶妙なきつさで僕をリボンで縛ったのだ。
「どうして、しの?」
「だって、光が僕を弄るから……」
「安定しないのがいけないのか」
「え?」
振り向いたときには光の手にはローションのボトルがあって、止める間もなくふたを開けて僕の尻にボトルの首をねじ込んだ。
「痛いっ」
強引に液が押し込まれたのがわかる。それが抜かれると光の指が二本潜り込んできた。ぞくぞくする。
「いやらしいね、しの。一度に指を二本もくわえ込むなんて」
「ひかるが、ひかるが……」
入り口と中をかき回される気持ちよさに、うわごとのように繰り返す。流しの縁に両手で捕まり腹を乗せて崩れ落ちないように必死に耐える。
「ああっ」
前立腺のところを揉まれてのけぞった。それだけでいきそうになる。でも食い込むリボンにいくことはできない。
「ほぐれやすくなったね。しのの体は絶品だよ」
ジッパーを下ろす音がした。
指が抜かれてひんやりとしたところを下から一気に貫かれた。
「あ――」
悲鳴は手で押さえられた口の中に消えた。
砕けそうになった腰を両手でしっかりとつかまれている。ゆっくりとしたストロークで突き上げられ、泣きながら僕は洗い物を続ける。
甘い息を吐いて手が止まると、ずんと突き上げられる。光が本気で突き上げると僕はつま先立ってしまう。一番奥まで届く快感の頂点から今度は一気に抜かれるとめまいがして、くずおれそうになりながらまた食器を落とす。
すると光が僕に芯を打ち込む。思わず締め付けて光の形を感じてしまう。
「丁寧に扱わないと割れるよ」
光が熱い息とともに僕を現実につなぎ止める言葉を吐いては、舌で耳殻をねぶってくる。寒気に似た快感に身が震える。もう僕の体に光を感じていない場所、光で快感を得られない場所はないのだ。
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