24 / 53

第四章 狼は愛に溺れる 1

「あ〜……やらやらやら…はぁぅ♡ひン…」 「ほら、もう一つ出てきますよ…」 「は…ぁ…♡♡はぁっ♡はぁっ♡♡ひゃぅぅッ♡♡またおくッ♡♡あ〜……うごかすなぁぁ♡♡」 「折角抜けそうだったのに、莉玖様が悦ぶからまた奥に挿入ってしまいましたよ。ここでブルブルすると気持ち良いですよね」 「ひぅぅ♡♡あ〜〜…ふるえて…ぁぁあぁぁあ♡♡」  四つん這いにされ、ローションたっぷりの孔にアナルビーズを抜き挿しされると、背中の表面が泡立つ。動物だったら毛が全て逆立っているところだ。 「お〜。そうやって使うのか…」 「大きい球を無理に引き抜くと、莉玖様はまだ少し痛いのでここはゆっくり引き抜くんですよ。で、小さい球になったらこう…」  大きい球が孔から出たと思ったら、如月はまた小刻みに動かす。ウィンウィンとモータが音がして、孔の中で暴れ回っているのが分かる。 「ぁぁあぁぁぁひぃぃ♡♡♡♡」 「すっげ〜次俺やらせて」 「はい。どうぞ」 「あひッ♡はぁぁあぁン♡♡」  嬉々とした山田の声がして、またぐぷぷ…と後孔に快感が走る。小さい球の部分しか挿入されてないのが感覚でわかり、孔が緩み始めた俺には、少し物足りない。 「はーっ♡ゆうやぁ…もっとおおきいの、いれろよぉぉ…♡たんねぇよぉ…♡」  俺が強請ると山田はずぶっとアナルビーズを差し込んで来た。 「おぐっ♡♡はーっ♡はーっ♡ン゛ン゛ッッ♡」 「腰揺れてるぞ…やらしい奴…」 「あ〜〜……それきもちぃぃ…♡♡あっ…あ〜…♡」 「前使った時よりすげー悦んでんじゃん…あんなに嫌がってたのに」  確かに前山田に使われた時は、未知の物体に肛門が壊れる心配の方が大きく楽しめなかった。だけど別荘で如月に散々使用されたお陰で、この物体が気持ちの良い物だと知った。  別荘では、如月に「肛門を排泄器官だと思うな」と教えられた。出るだけだと思っている所に異物が入ってくれば身体は拒否反応を起こす。受け入れる側は、肛門を挿入器官だと自分の身体を作り替える必要がある。  陰茎を挿入される以外にも、時折自分で孔を解して気持ちの良いポイントを自分で覚えておくのだと。俺は如月の前でアナニーをする練習をさせられ、如月の言われるがまま従うと、今や十日も我慢出来ない身体になった。肛門の腫れは三日ほどでマシになったが、如月でさえ二週間おけと言っているのに、当の俺が三日で挿入してと頼んだら、好き者にも程がある。  山田が俺から離れなくて困ったのは、アナニーする時間が取れなかったからだ。あんなに密着されているのに、挿入されないもどかしさ。  今日はようやくアナニー出来たが、疲れ果ててシャワーを浴びた後寝てしまい、今に至ると言う訳だ。 「如月。お前は口にキスとフェラ禁止。莉玖がお前のちんぽ咥えた後に、俺がキスするの嫌だぞ」 「仕方ないですね。挿入出来るだけありがたいと思う事にします」  山田はアナルビーズを如月と交代し、四つん這いの俺の顔の方へやってきて、アナルビーズが奥まで挿入したと同時に激しくキスをした。大きく声を出したいのに、唇を塞がれ、息だけが荒くなる。唇を離すと透明な糸がだらりと垂れ、「やらしー顔…」と山田は満足そうに笑った。 「莉玖様、ちゃんとご主人様の準備しないといけませんよ」  如月の声にびくっとして、目の前の下着姿の山田の股間へと顔を埋めた。いつもの熱い物が十分に硬度を増している。下着越しに自分の頬を撫でつけ、手で形を確認するように触ると、山田の息が荒くなった。 「おい如月…莉玖にこんな事仕込んでたのかよ…」 「まだお披露目してなかったんですね。もっと仕込んでますよ。莉玖様、ちゃんと教えた通りにすれば、悠矢様は気持ち良くなってくれますからね」  ブブブ…とケツから振動の音をさせて、山田の下着の上からゆっくりと舐めていく。竿の形に沿って舌全体を這わせ、はむっと咥える。我慢汁を出す場所も舌を尖らせてペロペロと刺激すると、彼の下着は俺の唾液で、染みが広がっていく。  山田の息が益々荒くなってくるのがわかると、身体がまた疼いて、早く挿入して欲しくてしょうがない。自分の手が山田の下着を少しずらすと、彼の亀頭が見える。微かに漏れる煌めいた汁を舐めとり、グイッと全てが見えるようにした。  血管の浮き出る逞く滾った男の其れ。焦らす様に舐めてから口に含むと、彼の手が俺の頭を撫でた。 「俺のちんぽ美味い?」  嬉しそうに勝ち誇った様な顔をする山田。「美味い…」と竿をべろっと舐めると、彼は顔を少し赤くした。 「悠矢様、顔真っ赤ですよ。童貞ですか?」 「誰が童貞だっ!? 如月、もっとアナルビーズ掻き回してやれよ。莉玖、余裕そうだから」  如月が「そうですね」と返事をした後、俺の陰茎に刺激が走る。温かいものに包まれて濡れた感触。視線を其処に遣ると、四つん這いで山田にフェラチオをしている俺の股の下、如月が俺の陰茎をぱくりと咥えていた。 「んぁッ♡♡」 「アナルビーズしたまま自分のをフェラされると、より気持ち良いですよ」  じゅぷ…じゅぷ…♡ 「ぁあ、あ〜…♡♡ん、ングッ!!」  如月のフェラに気を取られていると悠矢が俺の喉の奥まで陰茎を押し込めた。急に入ってきた異物に、危うく戻しそうになる。 「莉玖、ほら、ちゃんと舐めろ」 「んっ…んぅ…ッ…ッ…はぁ…ひぅぅッ♡♡あン…とうま、なめれないからやめ…あ…はぁっ♡♡」 「ダメですよ、御主人様のモノを口から離しちゃ。貴方のは私がちゃんと気持ち良くしますからね」 「ひぅ…♡」  陰嚢が如月の舌で優しく転がされて、むず痒い感覚。それと同時に孔で俺を中から震わすアナルビーズを前後に動かされ、口には目一杯の山田の陰茎。息がし辛くて苦しいのに、身体は悦びで震えていく。  俺の身体はもう、自分の意思ではコントロールが効かない。

ともだちにシェアしよう!