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第6話初めての快感
「……っ……い、いつでも、いいだろ……?」
「ほら、教えて……じゃないと――」
しばらく慣れるまでジッとしていたリクの中を、俺は揺さぶって奥を甘く突いていく。
不意打ちの刺激にリクが「あっ、ぁッ……」と高い声で啼き出し、たまらなさそうに身を捩る。もう苦しくはないらしく、俺から見ても気持ち良さそうだとハッキリ分かる。
「ま、待って、雪也ぁ……っ、も、おれ、イっちゃ……っ……アァ……ッ!」
一気にリクの中がきゅうぅぅっと締まり、俺もつられて出しそうになる。
……やっと繋がれたのに、これで終われない!
どうにか堪えてやり過ごすと、リクが中を大きく脈打たせながら、指の隙間から荒い息を溢し始める。
最初からこれなんて……続けたらどこまで乱れるんだ?
興奮が止まらなくて、俺は衝動のままに腰を振った。
「くぅ、ン……ッ、ふぁぁ……っ、ゆきやってばぁ……っ、い、言うからぁっ、好きになったの、初めて会った時っ……一目惚れだからぁ……ッ……あぁぁ……待ってぇ……ああぁァ……ッッ」
答えを聞いて止まるどころか、俺はさらに細かくリクの奥を揺さぶってしまう。するとまた中が俺を引っ張るようにヒクついて、溜まったものを一気に押し出すように脈打った――今度は俺も耐えられなかった。
「……ぅ、わ……っ……スゲー、締まる……ッ……」
今まで自分に詰め込んでいたものを、リクに全部押し付けて身軽になっていく解放感に全身が歓喜する。
込み上がってくるものを全部渡したくて、念を押すようにグッ、グッ、と奥を押し込めば、またリクの締め付けが強くなった気がした。
しばらく俺は肩で息をしながら、初めて覚えた快感に酔いしれる。
なんだよ、これ……サイコーなんだけど。
しかもずっと片想いと思ってたら実は両想いで、リクのほうが先に好きだったなんて……先に鼻血出して血の気抜いておいて良かったかも。もしエッチする前に出してなかったら、腰振ってる最中に出してリクを汚していたかもしれない。
少しずつ興奮は治まってきたけれど、気分はどこまでも浮かれたまま。夢見心地でリクを見下ろせば、なぜか思いっきりぐったりしていた。
「……だ、大丈夫……か?」
「……俺、いま……お前に殺されかけた……」
「え……?! や、やっぱり痛かったのか……?」
「そっちじゃなくて……連続でイかせてくるなよぉ……物では慣らしたけど、人相手は初めてだったのに……」
……悪いことしたな、と思う反面、なんかものすごく嬉しいことを言われている気がして顔がにやけそうになる。
そんな俺の浮かれっぷりを察してか、リクが恨めしそうに俺を睨んできた。
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