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君は、僕のもの。(3)

彼が、よく告白されているのは知ってる。 嫌でも耳に入ってくるもの。 でも実際に、目の前で見るのは初めてだ。 告白を直接聞いたわけじゃないけど、今日の放課後に告白するつもりだってことは分かるから。 嫌だな。 目の前で、こんなとこ見ちゃうの嫌だな。 「告白、多いね」 女の子たちが席に戻った後、僕は彼から目を逸らしてそう言った。 「告白?」 「うん。だって今の、そういうことでしょう?」 「うーん、でも俺どうせ断るし」 ぽんぽんと頭を叩かれ、僕は逸らしていた視線を彼に戻した。 不安そうに見つめる僕に、彼はまたふわりと笑う。 「どうしてそんな顔してるの? 俺、断るよ」 「ん……」 「こんなに可愛い恋人がいるのに、他を選ぶなんてあるわけないじゃん」 「あ、……ダメ、だよ」 僕は慌てて、彼の口を手で塞いだ。 恋人、だなんて。 誰が聞いてるか分からないのに。 「どうして?」 ペロリと、彼が僕の手のひらを舐める。 温かい舌の感触に、僕は彼の口から手を離した。 そうやってするの、ズルい。 「別にバレたっていいよ。俺、佐倉がいればそれだけでいい」 「……っ、」 「俺は、佐倉だけのものだよ。佐倉も俺だけのものでしょ?」 「……うん」

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