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どうしようもなくて(2)
そんくらいコイツのこと思ってるからこそ、俺以外の奴のせいで涙を流すのが許せない。
いじめられるのが泣くほど嫌なら、ちったぁ抵抗してみればいーのに。
嫌、と小さく声を漏らすだけで、ろくに抵抗もできやしない。
どこにでもいるような平凡な顔してるくせに。
脱がしてみると肌が真っ白で、乳首だって可愛いぴんくで。
ぷっくりとした噛み付きたくなるような唇の隙間から、何とも言えない、腰にクるような高い声で喘ぐ。
最初は大人しいから気に食わないと言う、表向きの嘘の理由だけでいじめていたけど。
ある時、面白半分で服を脱がしてみたら、まさかのまさかでそんなんだったから。
俺はもちろん、
周りで見てた奴も興味を持って。
男子しかいないこの学校で、標的にならないはずがない。
「結城、抵抗してみ?」
肩が見えるほどに落ちたシャツをそのまま脱がせ、肌に噛み付く。
真っ白な体に歯形がついて、ぞわぞわと快感が俺を襲う。
「ほら、嫌だって言って、抵抗してみろよ」
舌を這わせて、首筋や鎖骨を執拗に舐め回し、ぷくんと自己主張を始めた胸の飾りを指先で弄る。
「嫌ぁ……、」
それなのに。
コイツは相変わらず可愛く啼くだけで、抵抗してくれない。
行き場を失った、このどうしようもない感情が、もやもやと胸の中で蠢く。
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