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永遠に(2)

先週、彼宛てに一枚の葉書が届いた。 高校時代の友人とその奥さんが載ってる葉書。 写真の中の二人はとても幸せそうで、幸せな家庭を築いていきます──との言葉を、羨ましく思った。 だけど、俺たちにはただ羨むだけでこの二人みたいに幸せな家庭を築いていくことはできない。こんなふうに葉書を出して、人に教えられるような関係でもない。 この二人を見ていたらそんな現実を改めて突きつけられたように思えてきて。 そうしたら、おめでたいことなのに純粋に喜べない自分がいた。 どうして俺は男なんだろうとか、どうして結婚できないんだろうかとか。 あげく、彼は結婚できなくても俺といてくれるんだろうかとか。 色んなことに対して臆病になって、疑い深くなって。 別に彼を信じられないわけじゃない。 大切にされてることは痛いほどによく分かってる。 それでもやっぱり、結婚には憧れがあるんだ。 女々しいと思われるかもしれないけれど、何か証が欲しい。 結婚したからと言って、彼が俺を一生愛してくれるという確実な証にはならないけれど。 結婚には責任が伴うし、中途半端にできるものじゃない。 それに、その後どうなるかは別として、その時は一生の伴侶として選んでもらえるわけだから。 ただの恋人とは比べものにならないくらいの特別な存在になって、彼のそばにいられる気がするんだ。

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