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分かったことは。(7)

はい、と渡されたコンビニの袋。見ればおにぎりが三個と飲み物が入っていた。あとは、ガム。どれも俺の好物ばかりで、ほんの少しだけ、主任の腹黒野郎の方に傾いていたメーターが良い人の方に振れる。 「いつもそのおにぎり食べてるよね? だからそれを買ってきたのだけれど」 「あー、はい。これ好きです」   「そう? それなら良かった。合ってた」   相変わらずスマホ画面は明るいし、暗闇にも目が慣れたしで、主任の顔が見えた。ふにゃりと笑ったように思える。別に俺の好み当てたところで何もいいことなんて無いだろうに何が嬉しいんだか。 と思いつつも自然と手が伸びる。立ち上がろうとしている主任の手伝いをしてしまった。手を貸すつもりなんか、なかったのに。 「あの、さっきと同じ質問になるんですけど。主任はどうしてここに来たんです? 俺がまだ仕事をしていると思ったからって言いましたけど、仕事してるとかしてないとか、主任に関係ないと思うんですけどねぇ」 立ち上がってお尻を叩く主任を見ながら、そんなことを口にする。関係ないとは言い過ぎかもしれないけれど、実際にそうだろう?

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