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第13話

「はぁっ!あぁぁあぁぁ!」 重い空気を裂くようにブランの悲鳴が部屋の中に響き渡った。 瞬間、男がリュークの襟をつかんでいた手を離すと、リュークはドサっと音を立てて床に落ちて横たわった。 それには一切目もくれず、男はすぐさまブランのベッドに駆け寄る。 老執事もはじかれるようにすぐにその後を追った。 「次のか⁈」 ブランの様子を見た男が問う。 ブランは両腕でお腹を抱き抱えながら、それにこくこくと頷いた。 その顔は苦痛に歪み、汗が滴り落ちている。 荒い息の間に、その痛みに耐えかねるように口から呻き声が漏れる。 「おい、手伝え。」 男が老執事にブランを支えるように言うと、老執事はブランの背中を抱きかかえるようにして支えた。 「いいか?出すぞ。」 そう言って、男はブランの前に回り込むと下半身を露出させる。 ブランの片手がそれを嫌がるように男の手を阻む。 しかし男はその手を掴むと、もう片方の手で慣れたようにブラン自身を手に取った。 「いや…っめて!」 ブランが荒い息をつきながら声をあげ、その足をばたつかせて精いっぱいの抵抗を試みる。 しかし、男はその足を掴むと老執事に後ろから拘束させた。 するとその下半身は露になり、男の喉がごくりと鳴る。 「や…っがう。やめ…て。」 ブランが今度は頭を振り、必死に男に懇願する。 「何が違う?次のならいつもの事だろう?早くやらなければそれだけあなたが苦しむだけだ。今は任せろ。」 そう言ってブランを躊躇なく口の中に含んだ。 「あっ…んん…あぁ…っん…」 ブランの嬌声が部屋に響き、老執事が赤くなった顔を二人から背けた。 「あぁ…ん、くぅ…んぁああぁぁっ!」 声はだんだんと抑えがきかなくなり、その時が近付いている事がわかる。 「んぁああぁぁ…っあああああっ!!」 ブランがついにのけ反ると、男の口の中にブランの精が放出された。 それをすぐさまブランの腹の上に男が吐き出す。 男はじっとその液体を見つめるが何も起こらずに、それはブランのお腹を伝ってベッドに染みを作っていった。 「何故だ⁈何でいつものようにならない?おい、どういう事だ?」 男は老執事に怒鳴り散らした。 怒鳴られた方の老執事も全く訳が分からないというように、男の顔を見つめる。 男は変わらず苦しんでいるブランの顔にやさしく手を添えると、 「ラーマ様、何が起きているのですか?」 優しい丁寧な言葉でブランに問いかけた。 ブランがぐっと瞑っていた瞼を開けると、 「リュー…ク…」 そう言って再び瞼を閉じ、荒い息を繰り返す。 「何故、リュークなんですか?」 男がブランに問うが、ブランからは答えが返ってこない。 男はイラつくように 「リュークをここに連れてくるんですか?」 そうブランに問うと、ブランがすぐさまそれに頷く。 それを見た男は大きな舌打ちを一つすると、老執事にブランの身支度を整えるように命令し、自分はベッドから下りるとリュークのもとに向かった。

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