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第3話

『…もっ、やだっ。はやく、ぬけよ。』 『本当に嫌だと思ってる?』 2人は纏っていた衣服を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ状態でベッドの上に居る。 『後輩が豹変しました』1話では、部室のベンチの上で致している。唯一その点が違うだけで、この状況は話の展開と殆ど同じだ。優斗は智紘の身体を丹念に愛撫し、今では智紘の窄まりに優斗の指が既に2本も入っている。押し広げるように動かされる指に、自然と智紘自身の感情が鷹城のそれとリンクしていく。優斗はそんな智紘の表情を眺めた後、身体を折り曲げて彼の耳元で囁いた。 ある一点を優斗が押した途端、智紘の身体に強い快感を与えた 『ここを押しただけでこんなにも先輩の身体が悦んでるのに?』 執拗に智紘のいいところを突かれたせいで、声にならない喘ぎがひっきりなしに溢れ出す。智紘の目に優斗の姿は見えない。そこに居るのは小悪魔のように攻め立てる広田の姿。強すぎる快感によって、智紘自身から先走りが零れていく。 『もう、いいかな?僕も早く、せんぱいの中に入りたい…。』 勢いよく広田が指を引き抜き、智紘のナカを支配した異物感は無くなった。しかし、恍惚とした笑みで見下ろす広田に、自然と智紘は寒気を覚えた。それは、この先起こることに対するものと同時に、逃げられずに身体が竦む鷹城の感情に対するもの。 先輩であるものの、高校2年生の鷹城のまだ体験したことない恐怖 それが、広田の―ひいては優斗の手によって、智紘は引っ張り出されたのだ。 25歳ながら芸歴10年の智紘が今まで体感したことのない感覚。数年前までは、プライベートで適当に男を引っ掛けては溜まった熱を抜いた。酸いも甘いも嚙み分けたつもりでいたのに。 『うあっ…っ…。』 入口に宛がった広田の欲望が、徐々に鷹城の中へと侵入していく。狭い器官に遠慮なく、指よりも遥かに太く熱い欲望が捻じ込まれている。鷹城が息を詰めていることで奥へと進めないことに気付いた広田が、鷹城自身を握りこむ。上下でしきりに扱かれたそこはあっけなく精を放っていた。射精によって鷹城の身体が弛緩している隙に、広田は性急に自身を鷹城のナカに飲み込ませた。 『先輩、わかりますか?今ここに僕のものを咥えこんでいるんですよ。』 広田はそう言うと鷹城の腹部を撫でた。そこを撫でる度に鷹城がナカを締め付ける。繋がっていることに悦んでいると捉えた広田は、しきりにそこを撫で続ける。 『やめろっ…。てか、早く抜けっ。』 『抜けだなんて。先輩のナカは僕に居て欲しいって言ってますよ。だって、こんなにもきゅうきゅうに締め付けてる。』 赤くなった目で睨みつけながら鷹城はそう言った。けれど広田はそんなことは全く意に介さずに、また鷹城の腹を優しく撫でた。欲望を吐き出した鷹城自身は、萎えることなく再び反り立つ。心と身体が完全にバラバラになっていた。 『もっと先輩を堪能したいけど、僕ももう限界だ。…先輩、いっぱい気持ちよくなりましょう。』 広田はそれだけ告げると、探り当てた鷹城の性感帯を執拗に攻めた。腰を打ち付ける音と、律動によって内壁を擦る粘着質な音が卑猥に部屋に響く。鷹城はだらしなく喘ぎ声を漏らし、自身の腹を白濁で汚し続けていた。 『っ…!』 息を詰めた広田は、鷹城のナカで自身を爆ぜた。最奥で温かいものを余すことなく注ぎ込んだ。生理的な涙で瞳に膜を作った鷹城には、広田の顔がぼやけて見える。そんな視界と同じくらいぼんやりとした頭で、智紘は悟った。 ―…俺、今コイツに殺されかけた……

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