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那月沙羅様 『 カゴノトリ 』
那月紗良さま
カゴノトリ
珍しく夜中に枕元がスマフォの青白い光でほんのりと明るい。
「 ヒロシさん?」
こちらに背を向けている白い浴衣の肩が震える。
「 起きてるんですか?」
慌てた様に伏せられたスマホの画面。
唐突に暗くなった寝室。
その10センチの距離を俺は腕をその肢体に回すことで縮めた。
熱いほどに肌の温みを上げた耳たぶをそっと甘噛みしながら、
「 何?見てた?」
とそのしゃぶりたくなる様な耳孔に吐息を吐くと、
「 べ、べつに……」
と泣きそうなつぶやきを、返す。
「 どうしたの?こんなに身体熱くして 」
前に回した掌でその立ち上がっていた下腹部のソレを緩く掴むと、
「 だ、ダメだ、、あ、、 」
思わず強張った指が裏返っていたスマホの画面をタップする。
暗闇の中に艶やかに浮かび上がったそれは、
乳色の肌を現した華奢な青年が背後から漢に抱きしめられているしどけない場面で、
背後の漢の手は、その乱れた浴衣の青年の股座に深く入り込んでいる。
「 うん?
カゴノトリ……
これはまた随分とエロチックな題ですね
これ、ひとりで読んでたんだ?」
「 あ、ぁ、 」
布の上から刺激しただけでじっとりと濡れが広がるそのいやらしくも愛らしいソレを更に煽ってやると、
俺は湿り気を帯びてきた上の孔に響く様に舌をねじ込んだ。
「 ひとり で楽しむなんてズルイよ、
ヒロシ。
一緒に楽しまなきゃね 」
俺は快感を追うのに夢中になったヒロシを更に嬲りながら、
欲情に濡れたその文を追った。
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この作品はこちらでぜひ……
しっとりと胸の中に潜むものあり…。
https://estar.jp/novels/25481790
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