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第10話
「な…何す…」
「何って…雪人がしようとしてた事だよ?」
いつの間にか雪人が横たわるソファーベッドに純が添い寝のように入り込んで来た。
後ろ側から雪人を抱きしめる、そんな体勢だが純の片手は雪人の下着の中にあった。
純は震える雪人の手の上に置いていた自分の手で雪人の薄い下生えをさりさりと撫でた。
「ひっ…ぁあ…」
雪人は咄嗟のことで声を出してしまった。
恥ずかしい。
自分は男なのに、女のように声を上げてしまった。
その事実が雪人の体を羞恥に染め、体を強ばらせる。
抱え込む雪人の体温が上がったことに純は気づいたがその手を止めなかった。
感触をたしかめるように下腹部を触り、雪人の手の下に指を捩じ込む。
「やっ…ンン…」
雪人はされるがまま…抵抗したくても体が動かず…結果として純の行為を受け入れている。
純は硬く立ち上がった雪人の中心を撫で上げ、擦り、先端を優しく責める。
「はっ…ぁあん…」
快感が過ぎる純の行為に雪人は感覚を集中させてしまった。
自分でするよりも遥かに気持ちがいい。
そして性欲を自分で処理することがあまり無い雪人には、いささか刺激が強かった。
後ろから、雪人の肩口に顎を乗せるように純は雪人の横顔を見た。
「きもちぃ?」
純の声が聞こえていないのか、雪人は目を閉じて下着の中にある純の手首を握っていた。
ゆっくりと焦らすような純の手の動きに、雪人は自ら腰を動かして貪欲に快感を取り込み始めた。
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