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第18話
雪人は同じ年頃の子供と比べてあまり性的に成熟していない。
そもそも異性にそれほど興味が無く性的な事柄に関して知識が乏しかった。
多くは友人や兄弟、父親とその手の話題に触れるのだろうが、雪人にはその機会が無かった。
精通はあっても数える程しか自分でしたことは無かった。
知識としてキスは知っている。
そして実際に体験した。
純とのキスを思い出すだけで雪人の胸は高鳴る。
片手は唇に触れ、もう片方は昂る己に触れた。
純の手の動き、唇の感触や体温の匂いを思い出して自分を慰める。
ゆっくりと丁寧に擦り、決して先を急がない。
少しずつ記憶を辿り、高みを目指す。
根元から裏筋を、そして窪み、鈴口に至るまで焦らすように触れた。
「っあ…じゅ…ン…ンッ…」
精を放つ瞬間、開放された悦びで体が震える。
…キモチイイ…。
限界まで待たされた体は今まで経験したのとのない快感を生み、虜にする。
している事は同じなのに今までとどこか違う。
雪人はまた触れられる事を願った。
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