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第40話
「雪人、どうしたの?」
純はパジャマ姿で手には雪人の履いていたスリッパを持っていた。
…主が自分の部屋に帰ってくるのは当たり前なのに…
雪人は動揺してその事をすっかり忘れていた。
「な…なんでも…」
…ない…
言い澱み、最後まで言葉に出せなかった。
「何でもない事無いだろ」
純はソファーの端に腰を掛け、寝転ぶ雪人の頭の横に片手を付き、体の上に覆い被さってきた。
「ぁ…純…」
「こんなにして…」
純は反対側の手を緩く盛り上がった雪人の股間に当てた。
「あ…!」
雪人の身体がビクッと震え、潤んだ目に溜まった涙が揺れる。
…止めて…
そう言わなければいけない。
頭では分かっていた。
…でも、言えなかった。
好きな人に触れて貰える悦び。
局部を弄ばれる快感。
雪人は黙って純のパジャマをきつく掴んだ。
「雪人…どうして欲しいの?」
純の目が雪人を誘う。
「…触って…」
雪人は自分から純にしがみついた。
「雪人の…ぬるぬるしてる。気持ちいい?」
雪人は純と二人、純のベッドの上にいた。
「…ん…気持ちい…ン…」
後ろか抱えられるような形でパジャマのボタンは全て外されていた。
もちろん下半身に布地は無く両脚は自然とM字に開脚していた。
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