あっという間にパジャマを脱がされ、辛うじて下着が片方の膝に引っ掛かっている。 雪人は仰向けでまるで小さな子供みたいな格好にさせられた。 …こんなあられも無い姿を誰に見せられよう。 「誰とも…してなかった…？」 …する訳ない！ 雪人の身体を確かめるように、全身くまなく純は舌を這わせた。 「あッ…」 明るい部屋で、いくらアルコールがやや回っている状態とはいえ、雪人は羞恥に震えてしまう。 だが誤算だったのは羞恥心で酷く雪人が感じてしまう事。 肝心な所はまだ触れられていないのに硬く腹側に反り立つソレからは透明な体液が零れ、白い滑らかな肌に水溜まりを作っていた。 …焦らされて、もどかしい…。 だが、自らは手を出さない。 両手で自分の髪を鷲掴み、純の舌の動きを見つめた。 …純が触れた方が絶対気持ちいい… 髪を掻き毟り瞳を潤ませながら純に目が釘付けになっていた。 視線が合うと優しい口付けを雪人にして、純は雪人に言った。 「僕の恋人になって、雪人」 「どういう…こと？」 純には許嫁がいる。 …自分にもかつてはいた。 「だって…純は…あ…！」 純が雪人の身体にのしかかり、首筋に鼻先を滑らせた。 純の身体の重みに身体が期待する… 「僕なら…君を守ってあげられる」 いつの間にか両手は恋人繋ぎにされてベッドに縫い付けられている。 「あ…あぁ…」 …純が、好き… 昔から…ずっと…