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第117話【R18】
純は自分を止めなかった。
雪人への執着がそうさせたのかもしれない。
「ねぇ、欲しい?雪人、言って」
両脚を大きく拡げさせ、いつまでも指だけで雪人の胎を弄ぶ。
「あ…も…早く…」
快感に息も絶え絶えに喘ぎながら雪人は純の指を締め付けた。
「足りないよ…。どこに?何を?教えてよ、雪人」
苦しさからか軽く仰け反り、純を見る顔には涙が零れた跡があった。
「ぁ…ふぁ…や…ぁあン…純の…あ…熱いの…僕の孔に…ぃ…ぁ…挿れ…ン…!」
言わせておきながら雪人の言葉を最後まで聞かずに純は熱く猛った己を突き刺した。
「…はぁ…ぁん…!」
しがみつきながら雪人は限界を超えるほどに溜まった熱を放った。
白濁は雪人のみならず純の腹をも汚した。
「たくさん出ちゃったね、雪人」
…だって…純が焦らすから…
恥ずかしさで顔から火が出そうになりながらも雪人の指は純の服を握っていた。
…雪人…可愛い僕だけの…
純は大きくゆっくりと腰を動かし始めた。
「ン…あ…ぁ…」
快楽の波が雪人を包み、蕩けるような表情で嬌声を上げ始める…。
「雪人…雪人…」
「あぁ…純…もう…」
…もう少しで…イきそう…
雪人の指に無数の皺が絡む。
「純様…」
冷たい刺すような声が雪人の甘く痺れた脳にも微かに届き、純の身体がピクリと動いた。
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