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第134話【R18】
「何か余計な事考えてないです?」
「....」
はあ、という大きなため息が聞こえ、それは雪人をさらに臆病にさせた。
だが大木は雪人が想像すらしていなかった言葉を口にした。
「本音を言えば…ずっといて欲しいです。ここに」
…どうして?
…大木は僕とどうなりたいの?
思っていても雪人は口に出せない。
それは雪人が本当に聞きたいと思っていることだから。
じっと大木を見つめる雪人に、しょうがない、と大木は言った。
「これ以上…聞きたいです?」
「....」
雪人は無言で頷いた。
「あッ…やッ…」
続きは何故かベッドの上で…。
慣れた手つきでいつの間にか雪人は下着一枚にされていた。
仰向けで肘を後ろ側について上半身を起こしている雪人に大木は言った。
「俺は…これからあなたを抱きます」
「....」
額に大木の唇が触れた。
「嫌なら、全力で逃げて下さい」
…逃げられる訳、ない…。
大木の胸の内は分からないが、それでも雪人はこの場から離れたくなかった。
「逃げ…ない」
雪人を見つめる大木の目が驚いたように大きく開き、次いで弧を描く。
「あなたって人は…」
雪人はベッドの上に押し倒され、ひんやりしたシーツに自分の熱を移していった。
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