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第159話【R18】

数えきれないほど身体を重ねた訳では無いが、雪人の身体は純のカタチを忘れたりしていない。 初めて身体を開いた好きな人との蜜月をその身体に刻みつけていた。 「…許して…」 頭を捻り、後ろから覆いかぶさっている純に許しを乞う。 「まだ…だよ…」 浅い所を擦られ、柔らかな快感がさざ波のように続く。 僅かに腰を上げ、シーツに擦れる自分自身からは濁った体液が溢れていた。 何度も体の向きを変えられて、様々な角度から翻弄されている。 息は上がり、雪人の意識は飛びそうだ。 前に回した純の手が雪人の昂りを弄べば意識せずとも快感を追い腰が揺れる。 「雪人…男に抱かれて体が喜んでるね…」 耳元で冷たい言葉を囁かれ、背中がビクンと波打つ。 「嬉しいの…?」 「ぁあ…」 …純だから… 「ねぇ、雪人…教えて?」 「純…ぁ…だか…らぁ…」 純の動きはさらに緩慢になり、両方の胸の先端を捏ねられた。 「あ…あッン…!」 「気持ちいいの?ケントに躾られたから?それとも…」 「ひぅッ…!」 指先がキツく雪人を潰す。 「親子だから…?」 雪人は篭っていた熱を解放し、目を閉じた。

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