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第163話【R18】

…数年後… 「今日は早く帰ってくるから」 「うん、分かってる」 男は慌ただしくネクタイを締め鞄を抱えた。 「じゃ、行ってきます」 「待って、忘れ物」 玄関で手招きされて顔を近づけると…両手で頬を挟まれた。 「チュッ」 おでこで可愛らしい音がする。 「そこじゃないのに」 そう言いつつ、笑っている。 「いってらっしゃい」 笑顔で送り出した。 「新婚かよ」 居間に戻ると立てた新聞の向こう側から棘が見え隠れする。 「焼きもち?」 コーヒーを淹れる手を止めて新聞の向こうで尖らせている口を唇で塞いだ。 「コーヒー入ったよ」 男は読んでいた新聞を畳み、カップを手に取った。 「今日は早く帰ってくるって」 「…」 黙ったままコーヒーを啜っている。 「子供みたい」 そう言って雪人は笑った。 「あ…ン…」 ぺちゃぺちゃと濡れた音がする。 「や…ぁ…」 身体が震える。 「こっちに集中して?」 快感に捩った首を優しく戻された。 「だっ…て…ひッ…」 どうやら後ろを解しながら弄んでいるようだ。 「あ…あ…」 四つん這いになった雪人はその下で仰向けになっている男にピンク色の先端を舐られていた。 快感で腰が反って逃げないように背中には両腕が巻きついている。 同時に雪人は腰高の体勢で後孔を解されていた。 ぬぷぬぷと丸い玉がひくつく穴の中に入っていく。 小さなものから始まり、徐々に大きくなっていくその連なった物がゆっくりと胎に吸い込まれた。

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