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第165話【R18】

胎からずるりと熱を持った雄が抜け、がっくりと前に倒れる雪人の身体がふるりと揺れた。 「ケントの、気持ち良さげだったね」 まだ夢見心地のような焦点が合いきらない瞳に純は姿を映す。 「ん…気持ちい…」 そのまま純の胸に頬を付けて肩で呼吸する雪人。 その髪を愛しげに純は梳いた。 「純も…僕を気持ちよくして…」 見上げるようにして雪人は強請った。 「あ…あ…!」 純の腹の上を跨いで雪人は激しく上下した。 下からは純が雪人を突き上げ汗ばんだ髪が不規則に乱れる。 「純…純…」 名を呼びキスを交わしながら再び雪人は高みに登った。 熱を放出してふらついた身体をケントが受け止めた。 「雪人!」 「ん…大丈夫…」 ケントは汗で顔に張り付いた髪を優しく指で撫で付けた。 「今日はもう休もう」 「うん。明日は忙しくなるから」 …明日は… …僕達の… 雪人は目を閉じた。

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