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SS-2-10『兄弟 』【R18】

…じゅる、と口から零れそうになる涎を啜った。 いつの間にか桜人は僕の体の上に乗り上げ、大量の涎を注いでくる。 「おいしい?」 上気した顔で聞いてくる桜人。 「…うん」 あまあい、味。 桜人のものなら、何でもいい。 桜人なら.......。 肌の上を滑るように触れられる。 いつもなら擽ったいのに、ドキドキと胸がうるさい。 「…ン.......」 桜人の指が胸の飾りに触れると身体に緊張感が走った。 「硬くなってコリコリしてるね」 弾くように引っ掻かれ、強い刺激に些か逃げ腰になる。 「や…だぁ.......」 経験の無い気持ちよさ。 身体が、痺れる。 目が合ってから桜人は僕のシャツを捲って、胸の飾りを口に含んだ。 「ひぁッ.......!」 …吸われた…桜人に…胸…! 言い様のない初めての感覚。 「あッ…あぁ…ンン…」 舐められて、吸われて…頭の下にある枕をギュッと掴んだ。 ヤダ…ダメ...でも.......もっとして.......。 止めないでと強請るハシタナイ身体。 「ふふ、ちーや、気持ちいいねぇ。そんなに押し付けちゃって」 桜人の言う意味が分かって、全身が熱くなった。 僕は股を開いて、桜人に腰を押し付けていた。

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