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SS-2-11『兄弟 』【R18】
「汚れるから脱いじゃおう」
桜人は僕のズボンのボタンを外し、下着ごとすっぽりと脱がせた。
普段の桜人からは想像出来ないほど、手際がいい。
「僕も……ふぅ…」
桜人は自身の服を全て脱ぎ捨て、僕に覆いかぶさった。
「ちーや…触って」
並んで横たわる裸の桜人。
いつ見ても、綺麗。
高鳴る鼓動が伝わらないように、そっと桜人の胸の真ん中に手を置く。
「…ん.......」
桜人の身体が僅かに震えた。
鎖骨、首筋、耳の後ろ…。
「...ここも…触って.......」
薄い下生えと天を向いた桜人の熱。
怖々と触れた。
「…桜人の…熱くて硬い.......」
息を飲む音がして、手のひらに熱が押し付けられる。
「あ…」
「ちーが握って扱いて…」
優しく掴んでゆっくりと上下に動かしてみた。
....桜人…気持ちいいのかな…。
一瞬顔を盗み見ると目が合って妙に色っぽい桜人にドキドキする。
「ちー…もっと…強く…ン.......」
言われるまま強く握って桜人の熱を刺激した。
「あ…いい…気持ちい…ン…ちーも…」
「あぁ…!」
桜人の手によって僕のモノも纏めて握られた。
桜人の手と、桜人の熱。
にゅくにゅくと上下する手から目を逸らせない。
「あ…桜人…おと.......もう…!」
「僕も.......!」
二人の放った熱が混ざりあって一つになり、僕はひどく興奮したのだった。
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