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 夢心地になってしまった秀人を風呂に運んできれいにしてやり、自分も後始末をしてシャワーを浴びた。  秀人は疲れ果てていたと見え、すぐに眠ってしまった。その寝顔を見つめながら、淡い色の湿った髪を指で梳く。 (思ったよりあっさりセックスに持ち込めたな)  唇を指先でたどる。 (初めてではなかったかな?)  明嗣はそれを少し残念に思っている自分に気づき、苦笑いが浮かぶのを止められなかった。

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