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 明嗣は今日二度目のお姫様抱っこをして、秀人をベッドへ誘《いざな》った。秀人は体の欲求ゆえに諦めたのか真っ赤になってされるがままだ。  抑制剤が切れ息を荒げる秀人に舌を絡めるようなキスをする。が、秀人の体はゆっくりキスを受け入れている余裕もないようだった。しきりに腰をうごめかしシーツの海を悶えている。 (これは前戯もすっ飛ばした方が良さそうだ)  明嗣は自分の着ているものをさっと脱いで、窓際のソファに投げた。ベッドの上で脱ごうと悪戦苦闘している秀人を手伝い、互いに全裸になると早々に昂ぶりにコンドームを装着した。  指で秀人の中のようすを探ると秀人が甘く啼いた。 「あ、やぁ……」  一度に二本を入れたにもかかわらずやわらかく締め付けてくる。  明嗣は唾液を飲み下して秀人の両腿の間に分け入り、秀人の後孔からゆっくりと入って行った。  秀人の指がシーツを掻き、声が漏れてきた。 「あ、あ、ああ……」  熱い体がゴム越しにもよくわかる。角度を変えて浅く突き上げ、イイところを探してやる。 「はうっ」  秀人がのけぞった。そこを立て続けに押し上げてやると、秀人も求めるように腰を振った。 「ああ、そこ、もっと、もっと……」 「いいよ、たっぷり感じて」  抜き差しをして入り口から前立腺までの感じやすいところを散々に弄んだ。秀人の瞳は欲情の涙に濡れてきらめいており、絶え間なく悦びの声を漏らしている。  明嗣は秀人の腰を掴んだ。そして何が起きるかを秀人が理解する前に、一気に奥まで突き上げた。 「あああーっ」  背がのけぞり瞠られた秀人の目から涙がこめかみへとあふれた。  体に教え込むようにリズミカルに突き上げる。 「ここが、秀人の、一番イイ、ところ、だよ」 「あ、いやっ、こわ……や、や」  子どものようにいやいやをするように首を振り、乱れる髪が愛らしい。 「大丈夫、僕が見てる」  行き場をなくしていた秀人の手を、かちかちに硬くなり透明の滴をあふれさせている茎に添えさせ、上下に動かしてやった。  やることを与えられた手は夢中になって自分を慰める。  それを見ながら再び秀人の最奥を攻めた。肉よりも骨の当たる音が響くほど激しく秀人を求める。  秀人は髪を振り乱しながら、中心を激しくこすり始めた。 「ああ、う、ん……んんっ、んぁっ、いく、いっちゃう……」 「わかったよ、わかった。僕もいくよ。かわいい秀人、ひでと」  頬を上気させ、あっあっと声を上げる秀人に合わせながら、腰を振った。 「あっ!」  びくんと身を固くした秀人の先端から白濁液が飛び出すのを薄く開けた片目で見ながら、明嗣もまた秀人の中でどくどくと自分自身が噴きだしていくのを感じていた。

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