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第10話
「誰ー?あのイケメン」
隣で優介が尋ねる声がしたが、そんなことに気を求めてられない。
「アイツ...」
つい先程、ベットに一緒にいた人物。
「クソ野郎...」
なんでアイツがここに...!?
「クソ野郎って?」
「あ?いや、なんでもない」
優介には、絶対にバレたくない。
「えー、保健医の三田村先生が諸事情で休みをとる間に勤務していただく 、岬圭一先生です」
岬圭一...。
壇上でニコニコと笑っているあの男、岬圭一って言う名前なのか…。
きゃあきゃあと女子が叫ぶ中、俺は親の敵のように奴を見ていた。
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