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第12話
ガラガラとドアを閉められ、二人っきりになった空間に居心地の悪さを感じる。
.......閉じ込められた?
「君、ここの生徒だったんだね。名前、教えてよ」
「は?なんでお前に教えなきゃなんねぇんだよ」
冗談じゃねえ。
そっかぁー、残念だ。と項垂れた岬圭一。
何が残念だ。教えるわけねえだろ。
「携帯、忘れていったの取りに来たの?」
岬圭一はドアの傍から離れ、デスクの椅子に座った。
「...返せよ」
白い背中に言葉を投げる。
「えー」
傍にあった鞄から俺の携帯を取り出し、プラプラと見せつけるように振る。
「っチ、」
バッと詰め寄って奪い取ろうとすると、
「はい捕まえた」
「っあ!?..........んっ」
逆に手首を掴まれ、キスされていた。
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