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第13話
岬side
素早く俺の手から携帯を奪おうとした子猫ちゃんの手首を捕まえ、引き寄せてキスをする。
まさか、ここの学校の生徒だとは思わなかった。
「んっ、...んぅ...ちゅ、」
しかも、自分からこちらに来るなんて。
離れようと俺の胸に手を付き、突っ張ろうとするから、逃がさないように後頭部を押さえ、キスを深くしていく。
「...っ、ん...ふ、ぅ」
口の中を舌で優しく掻き回し、奥に逃げようとする舌を絡め取り、吸い上げてやると、子猫ちゃんがふるふると震えてくる。
薄目を開いて顔を見ると、先ほどまで俺を睨みつけていた猫目が、トロンとしていた。
........そういう所が、駄目なんだよ。
俺の中のナニカを強烈に刺激する顔。
ナマイキで可愛くて、虐めたくなっちゃう。
「ふっ、ぁっ、」
「ふふっ」
くてんくてんになった子猫ちゃんは、立っていられなかったようで、俺にもたれかかってくる。
俺の肩に、柔らかくいい匂いのする黒髪頭がふわりとかかる。
「気持ちよくなっちゃったね」
「は、はぁっ...はぁっ...てめぇ...」
目尻に涙を浮かべて肩で息をする子猫ちゃんに、昨夜の情事を思い出して俺のものが反応する。
「名前、教えてよ」
「.........あぅっ」
俺の膝に乗るような格好になっていた子猫ちゃんのキスをして既に反応しているところに、俺の膝でグリグリと刺激を与える。
「どうしても言わないの........?.........ココで昨日の続き、する?」
震えている子猫ちゃんの耳元で、そう囁くと、
「くそっ、、佐々木冬夜っ!」
素直に答えてくれた。
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