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第59話

「.....嫌いじゃない...?」 上手く思っていることを伝えられない歯痒さに、イライラする。 「お前といると…...よく眠れるんだよ。.......前から、他人と一緒の空間では眠れないんだよ。だから、三田村先生は俺が保健室に来ると俺を一人にしてくれるんだ」 握った拳が白くなるのを見つめる。 嫌な思い出が蘇ってきて、汗が滲む。 「でも、お前と居たら....寝れる。お前といると...…安心出来るんだと思う」 .........まあ、色々ヤって疲れてたからということもあるけど。 安心......というか。 「......安心というか、信頼っぽい感じだ」 上手く伝わってるか、正直言って自信が無い。 言葉の選び方が分からない。 「だから、嫌いじゃない」 「......」 「岬が、俺の事が......その、好きだってことは分かった」 「うん、好きだよ」 分かったから何度も言わないで欲しい。 .....普通に照れる。 「岬、付き合ってもいいよ」 俺はそっと顔をあげ、岬の目を見て言う。 「...っふ、何その顔」 岬は泣きそうで、不細工な顔をしていた。

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