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第2話
俺、石田司あまり大っぴらには言えない仕事に就いている。
それしか生きていく方法を知らなかったし下衆だなと思う時はあっても仕方ないと割り切っている。
でもそんな仕事につく限りは面倒が付き物なのは本当に頂けない。
「機嫌良さげですね。何かあったんすか?」
そう上司の吉井に無遠慮に尋ねる後輩日下部。
おいおい辞めてくれよ。あれは悪巧みしてる顔だぞ。
「わかるか?実はよぉいい玩具を手に入れたんだよ。」
下卑た顔で顎を撫でる上司の吉井はアホそうな日下部を見て閃いたのかニヤリとして「お前も遊んでみるか?」と唆す。
俺は厄介ごとはゴメンだと立ち去ろうとしたのだが「石田さんもいいっすよね!!」とアホ日下部が逃げ道を塞いで下さったので渋々ついて行った。
何の変哲もないマンションの一室。
奥に進むと矯声と水音が響き渡る。
部屋の中ではマジックミラー越しに未成熟な少年数人が互いに睦み合い一回りも二回りも上の大人に奉仕していた。
「ひゃーすごいっすね。うわっちょっと勃ってきたかも。」
日下部は少し前屈みになりながら、新しい扉開いちゃいそなどと呑気なことをぬかしている。
「えっと、一応(法律)大丈夫なんですよね?」
ブラックスレスレだろうが後始末のために確認
すると吉井はよくぞ聞いてくれましたといった顔で
「今回はホワイトもホワイト。綺麗なもんだぜ」
とカラクリを説明してくれた。
というのも、実はここで奉仕している少年達は年齢的には成人だというのだ。
こういった彼らの「趣味」は成人してからのもので自分は部屋を貸しているだけだと。
「まぁ、部屋を貸してるお礼をもらうことはたまーにあるんだけどね」
そっちがメインだろーが
そう後で押し付けられるであろう仕事に胃を痛ませながら立ち去ろうとした時一人の少年と目があった。
後ろで小汚いオヤジに腰を打ち付けられ、あちらからは顔が見えないのをいいことにオヤジがぶるりと震えた瞬間舌を出していた。
うわぁ性格わるっ
整いすぎていて印象に残らない顔立ちだと思っていたが、その瞬間俺は性悪な小悪魔のそれを少年に見出していた。
それが俺のあんたとのふぁーすとこんたくと?って奴だ。
あんた最悪に印象悪かったぜ。
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