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第4話

少年side 重たい目蓋の隙間から僅かに光がさしこむ。 「死んでなかったんだ」 「死んでもらっちゃ困る」 何気ない独り言に返答があると思わず、重たい首を声の方向へと向ける。 「助けが遅くなって悪かったな」 男は髪をくしゃくしゃしながら目を逸らす。 ー街中にいても普通のサラリーマンに見えるな- 「別に。そっちも仕事だもんな。今更だし。」 と答えると更に男はバツが悪そーな顔で「すまん」と謝った。 意識が微睡から徐々に覚醒してくると、やんわりと指の痛みが振り返してきた。 痛みに顔を歪めているとさらに男はバツが悪そうな顔をしてポケットを弄り出した。 「利き手、だもんな。」 「ふつーそういうの考えるよね。まぁ俺のしごと?は手先とか関係ないけどさ。」 生活には大いに差し障りあるよなぁ。同居してる同僚達もそんなん気にする性格じゃないし。 「なら、暫く俺が面倒を見るというのはどうだ」

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