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第6話
皐月は全身青アザ指も痛むにも関わらず、日も経たず
客を取らされていた。
「そういう見た目にグッとくる変態は多いんだよ」
吉井はタダでは転ばない主義らしい
行為にいたっては本番行為に至ることは少なくなったが代わりに少し度を過ぎた注文にも対応するようになっていった。
「えー挿れさせてくれないのー??」
不満気な客の肉棒を口で処理していた皐月は上目遣いでコテンと首をかしげる
「だって、そうしたらはやく帰ってしまうでしょ?」
そう肉棒を小さな舌でベロりと舐め愛しげにチュと口付ける
「旦那は優しいから俺気に入ってる」
あの笑顔で言われたらきっとひとたまりも無いだろう。
「〜っそ、そうか!俺が好きか!!」
と客は満足気にいそいそと鞄の中を探り出した。
プレゼントだろうか?金目になるものは逃亡防止に持たせないことになっている。
「気に入ってもらえるといいな」と
男は白いドロっとした液体がたっぷりと入った2Lペットボトルを取り出した。
「えっと、これって…」皐月の口元が引きつる
「メイ(皐月の源氏名)のために頑張ったんだ!!」
男は顔を赤らめうっとりとした顔で皐月の手を取る
「あ、ありがとう後で楽しませてもら「今がいい」
男の手に力が篭る
「痛っ痛いよ「ああすまなかったね。こちらは他の客にやられたんだね」
はっとしたように力を弱めまだ治っていない右手に口付ける
「今、俺の前でミルクを味わってほしいな」
目の焦点が合わない相手に皐月はゴクリと意を決したようにペットボトルに口をつけた
「う、嬉しいよ「まだ一口じゃないか」
ペットボトルの蓋を閉じようとした皐月を抱え込み男は皐月の口にペットボトルを無理やり押し付け逆さにする
「〜っっっ「遠慮しなくていいよ」
涙目で顔を真っ赤にしながらもがく皐月に男は顔を赤らめ「メイの一部になれる」だの「愛しい」だの
感極まったように皐月に頬擦りをしていた
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