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第7話

「大丈夫か?」 「おえっ精液の味は慣れてるけど流石に気持ち悪い」 皐月は目に涙を溜めて まだ喉が粘つく と腹を抱えて蹲る あの骨折から俺と皐月は仕事終わりに少し会話するようになった 「ん、とけてるけど」ポケットに銀紙に少し張り付いた飴を見つけたので皐月の口に放り込む 「うわ、いつから入れてんだよ柔いんだけど」 きったねーと言いながら皐月は飴をコロコロ転がす 「何でそこまですんだ?他のやつからおかしな客ばっか押し付けられてるだろ」 商品が消耗したら吉井にドヤされる 他の少年たちは比較的うまくやってるのだ 「あー俺さ元々幹部のおきにだったからさ。僻んでるんだと思うよ。色々貰ってたんだろーって」 ブスの僻みは醜いと続ける 幹部、うちのような末端だと関わる機会は殆ど無い 捨てられたのか 「この顔もさ、アイツのお気に入りに色々いじってんの」 だから殴られる時崩れそうでガードしたんだよねー とけらけらと皐月は笑う 「逃げようとは思わなかったのか?」 逃げた所で地獄しか無いのは知っているんだが 「これしか生きてく方法知らなかったしなぁ。」 痛いのは嫌だけど慣れっこだよ 「俺とおんなじやっすい命だな」 そう言うと皐月は「うっせ。」と肘で小突いてきた 割と悲惨な状態の筈なのに緊張感が無いというか図太いというか

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