9 / 10

第9話

「最近、石田さんメイ?とよく話してるっすよね」 日下部は待ち伏せに飽きたとばかりにタバコに火をつけた。 「そんなアソコの具合いいんすかアイツ」 俺も試してみよっかなーと期待気に聞いてくる日下部を小突く。 「お前、そんなんだから顧客に舐められんだよ。」 待ち伏せしてたヤクザが世間話してましたーって緊張感も糞もねーだろ 「痛いっすよ!で、どうだったんすか??」 「...ってない」 「な、なん「ヤッてねーつってんだろうっせーな!!」うわびっくりした」 俺が商品に手出すと思ってんのか 「んー石田さんなら和姦かなーと思ったんだけど。 顔は可愛いからチンコ押し込んだんだけど、入らねーし萎えちゃったんすよ」 は? 「お前、手出したのか」 少し気分が悪い。 皐月も客相手、ペド幹部相手に慣れているのだから大してダメージがないとは理解している。 はじめは客を舐め腐りながら声だけで喘ぐ皐月が苦手だった しかし最近コロコロ表情が変わる皐月に 「こいつも人間なんだ」という親近感を抱き始めていた。 「あ、そういや吉井さん言ってましたよ。あそこの管理石田さんから変更だって」 詳しい話を聞こうととした時、家主が帰ってきたので有耶無耶になってしまった

ともだちにシェアしよう!