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第9話
「最近、石田さんメイ?とよく話してるっすよね」
日下部は待ち伏せに飽きたとばかりにタバコに火をつけた。
「そんなアソコの具合いいんすかアイツ」
俺も試してみよっかなーと期待気に聞いてくる日下部を小突く。
「お前、そんなんだから顧客に舐められんだよ。」
待ち伏せしてたヤクザが世間話してましたーって緊張感も糞もねーだろ
「痛いっすよ!で、どうだったんすか??」
「...ってない」
「な、なん「ヤッてねーつってんだろうっせーな!!」うわびっくりした」
俺が商品に手出すと思ってんのか
「んー石田さんなら和姦かなーと思ったんだけど。
顔は可愛いからチンコ押し込んだんだけど、入らねーし萎えちゃったんすよ」
は?
「お前、手出したのか」
少し気分が悪い。
皐月も客相手、ペド幹部相手に慣れているのだから大してダメージがないとは理解している。
はじめは客を舐め腐りながら声だけで喘ぐ皐月が苦手だった
しかし最近コロコロ表情が変わる皐月に
「こいつも人間なんだ」という親近感を抱き始めていた。
「あ、そういや吉井さん言ってましたよ。あそこの管理石田さんから変更だって」
詳しい話を聞こうととした時、家主が帰ってきたので有耶無耶になってしまった
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