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第6話
耀太side
それは本当に偶然だった。祖父の書斎でとても古びた本を見つけたのだ。
あるページに祖父の筆跡で日付とこれを行ったと言う紙があった。その日付は俺たちの生まれる数ヵ月前
そのページを読み進めると消えかけた神を救う方法と書いてありそれが双子が必要だと書いてあった。
双子の上の子供。俺たちで言うなら桂太の生と繋げることで神が救われる。
祖父は結構せっかちな人だここまでしか読んでなかったのだろう。更に読み進めていくとその子供が不運であればあるほど力があると書いてあった。
不運の内容が例としていくつもあげられていてそれは桂太が体験したことばかりだった
そして終わりにこれは禁術で子供が二十歳を迎える頃になるとその子供は生を終えると書いてあったのだ
俺は昔から桂太には特別な感情を抱いてた。双子で同性である桂太を家族の域を越えて愛していたのだ。
桂太がいなくなるなんて耐えられない。だったら俺が変わりたい。何か方法はないものかとその本を捲ったら見つけたのだ。
禁術を受けている者と成り代わる方法が。すぐに試した。それをしてすぐ俺は体調を崩した。桂太は平凡な日常に戻ったようだった。
よかった…これで桂太は救われる。
体が重くて瞼を閉じると見覚えのある姿をしたじいちゃんが現れた。俺に会いに来いとそういわれた。
体はとてもきついのに体とは関係なく俺はゆっくり起き出してその翌日に出掛けていったのだが俺の記憶の中にある場所とは到底思えないくらい朽ち果てていた。
人が住んでいるとは思えないくらいの古い屋敷に足を踏み入れたら名を呼ばれた
「耀太。久しぶりだな」
「じいちゃん?」
驚いた。記憶の中のじいちゃんよりずっとずっと若返っていたから
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