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第5話

「それにこれは……」 腕に力を入れ、俺と輝は隙間なんてない位に近づく。 「透が俺だけのものって印なんだよ。我慢できなくなった俺が、自分勝手な理由でお前を閉じ込めてるだけ……ごめんね……んんっ」 そう言って俺の耳を甘噛みし、舐めながらキスをしてくる。 「んあっ……! ちょっと待てよ、輝っ。またお前、そうやってはぐらか……うぅんっ」 先ほどの輝の言葉は、今まで何度も聞いてきた。 あいつが俺に何かを贈るとき、俺が気にしないように、その重さを負担に感じないように……気を使って言う決まり文句だ。 あいつはヘラヘラして、今でも俺が気づいてないとでも思ってるんだろう。 俺だって5年間、お前のことを……お前だけを見てきたんだ。 本音が言えない時にする、唇を舐める癖……気づいてんだよ。
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