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第7話

「ん、剛……。起きたの?」 「あぁ。今日はさすがに署に顔出してくる」 「俺のこと……、大丈夫なんですか?」 「おまえは何も心配するな。全部片付けてきてやるから、ゆっくり腰休めとけ」 朝から一糸纏わぬ姿で俺を見つめる荒川に欲情し、項にキスを落として家を出た。 ──── 「貝塚さん!無断欠勤ってどういうことですか!?しかも荒川連れて帰った件、俺が全部対処したんですよ?!」 「あぁ、悪い。助かった。上には俺が話しておく」 「もう〜!本当に大変だったんですからね!」 さすがに三日も休みを取るわけにはいかず、泣く泣く出勤した俺は適当に部下をあしらい、荒川の件について片付けるべく警視庁に向かおうとコートを羽織った。 「悪い、警視庁に行くから席を外す。」 「警視庁?!どうしてそこまで…っ」 「話つけてくる。午後には戻れるようにするから」 俺は部下にそう言って署を出た。 「俺、貝塚さん狙ってるんだけど、あの人何処か裏がありそうで怖いんだよなぁ……」 部下がそんなことを呟いてるとも知らずに。

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