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実は意外と照れ屋?

「っあ、待て万智」 「?どうかしたんですか」 「お前この後予定は?」 「特に無いです」 カラオケとか進んで行くタイプじゃない僕は、友達との約束がない限り、あるとしたら いつも通り3番線のホームでココアを買って、 いつも通り課題を終わらせて、 いつも通りソファに沈みながらお気に入りの本を読む予定くらいだ。 「じゃあちょっと付き合え」 「はい!今日の授業でわからないところでも…」 「いや、そうじゃねぇ…けど。 一緒に帰りてぇな……っていうか」 不自然に逸らされる視線と定まらない語尾 あれ……もしかして椎那くん、 「結構緊張してたり……?」 バチッ 不意に目が合って何となくドキッとしてしまう。 「あっ、えっと〜……」 しまった……!また余計な事を言ってしまった。 「………してる」 「へ、っ」 「柄にも無いのに緊張してる。」 「えっ、えぇ!?ぁっ、その……」 自分から言っといて何だけど、ものすごく照れる。 なんて返したらいいんだろう……!? てっきり怒られるかもって思ってたから用意していた謝罪の言葉も一瞬で宇宙まで吹っ飛んでしまった。 「意外……です」 って、それしか言えないのか僕はぁ…… こんな時に上手く回らない自分の口が腹立たしい。 「はぁ〜……」 ため息……!!? それが怒りなのか呆れなのか。 耳にかけられていた前髪で顔が隠れて表情がよく読み取れない。 「ったく、お前のせいだっつーの」 「……へ?」 乱暴な言葉とは比例してかぁっと顔が赤くなっていく椎那くんが、噂に聞いていたイメージ像とは全然違って可愛く見える。 そんな反応されるとどう声掛けたらいいのか、わからないよぅ……。 「だー!もうその顔やめろ。こんなんカッコ悪すぎるだろ………ほら、さっさと行くぞ」 「え、あっ、待って」 詳細を教えて貰えないまま、スタスタと前を行ってしまう背中を慌てて追う。 は、はやいなぁ〜さすが学校一…… 顔はすごく真っ赤だけど…! 「……遅いノロマ。」 「ぐぅっ、僕走るのとか苦手でして……」 「確かに。苦手そうだな」 「えへへ。椎奈くんは運動神経良くて羨ましいですっ」 「…………別に。お前こそ、」 「はい?」 「…なんでもない。どっか行きたいとこある?」 「えーと……あ、甘いものとか?」 「女子」 「うるさいですっ」

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