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第7話
「あ……ああ、だめ、そこ……ああっ、気持ち、いい」
「ここ? 弱いの?」
「ああっ! あ、あ、やっ、んぅ……だめ、イッちゃ……う、からぁ」
「イッて。藤原、僕のを咥えたままでイッてよ。ていうか、僕以外のではイカせないから」
全身を震わせながら、俺は世界を白くさせた。温かい白い液で、腹を汚すとくたっと全身の力が抜ける。
「まだ、だよ。僕がイッてない。藤原の中にたくさん、出すよ?」
「え? あ……待っ」
処理が……。
「待たない」
さらに奥に強く押し込まれること数回……新が俺の中に精液をぶちまけたようだ。
受ける側はいろいろ大変なんだろ?って、新はいつも気を使ってゴムをつけてセックスをしてくれてたのに。今日は何もつけずに、しかも中に出すなんて。
ゴムをつける余裕もないってこと?
俺が送った『別れる』っていうメールを見て……。そんな、まさか。
だって、会えば「論文が」とか「研究の結果が」とかって、上の空で。出したいだけ出したら、シャワーも浴びずに、さっさと大学に戻るくせに。
キャバ嬢に胸を触っていいよ、って言われて嬉しそうに触ってたくせに。
今はなんども俺に「すき」を連呼してきて……わけがわからない。
「そうだ! メモリースティック」
俺は新の腕の中から、抜け出るとベッドへと向かう。十センチほどの隙間のあるベッドの下に四つん這いで手を突っ込んで、メモリースティックを取ろうとした。
「そんなに大事?」
背後から、ムスッとした不機嫌な声が飛んでくる。
「当たり前だろ。新のけん……あああっ、んぅ! え? なんで……またあ?」
ベッドの隙間に手を入れたまま、俺は後ろから孔に再び大きく膨らんだ熱を押し入れられた。もう少しで届きそうだったのに。
俺は振り返って、新を見る。いつもは一回で終わりなのに。立て続けてスるなんて。新らしくない。
ベッドの下から手を出した俺は、ベッドにしがみついた。頂点を味わったばかりのナカはどこもかしこも敏感で、新の肉棒が擦れるたびにおかしくなりそうだ。
世界がチカチカして、また呼吸が浅くなる。
「だ、め……あら、たぁ……くる、し」
「大丈夫、すぐにヨクなるよ。藤原のナカはヒクついてて、悦んでるし」
「悦んでなっ……あ、ああっ、んぅ……」
「今夜はずっとこうしててあげる。三年目の交際記念日だから……二人きりでずっとこうしていよう」
好きだよ、と新が囁くと、激しく腰を奥まで突かれた。
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