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それは昼休み開始と同時に訪れた。
「なぁ、副会長ってどいつ」
それはやってきた。
「副会長なら、窓際の席に…」
まじか。
絶対やばいやつだろ、なぁ知ってる、俺になんの用…。
「副会長は…俺だけど。話があるなら聞くから場所変えよう」
変な噂が経つ前に…逃げるが勝ち!!
どこだ、どこならいい…!
人のいない所…いない所。
「…なぁ、どこまで行くんだよ(笑)」
「ここまで来れば…大丈夫だろ!さぁ!何の用だ!」
仁王立ちになり気合いを入れて振り返る。
…気合いを入れすぎた。なんか、肩震えてるし、絶対笑われてる。
「ふっ…はははは…ぁー、お前何なのこの間といい…おかしな奴だな。面白すぎて話にもなんねぇ…ははははwww」
「…は、話がないならもう行く!////」
恥ずかしい!そんな笑われるとは…。
まぁ…反応が大袈裟ってよく言われるしな。
「あー、待て待て。お前、この間ぶつかってきた時、謝っただけだと思ってるかもしれねぇけど…思ってること全部口にでてたから。俺の事カッコイイって思ってくれてんだ?」
なっ…!
嘘だろぉぉぉぉ〜!?
俺は平和に生きたいんだぁ!!!
「ち、ちが…」
「違わねぇよ!お前、今の自分がどんな顔してるか分かってんの?」
「顔って…」
「照れちゃって可愛いんだな?顔真っ赤にさせて俺のこと見れないよ〜って感じ」
「そんな言い方しないし……」
「でも、図星だろうが」
言われないと気づけないなんて。頬に触れても分かる。熱を持ってジンジンしてる。
自覚をすればもっと暑くなるみたいだ。
うわ、うわ…何これ、知らなかった!
今までそういう人たちをバカにしてきたのに、バカは俺だった。
俺でも分かる。
一目惚れってきっとこういうことを言うんだ。
恥ずかしい…!
「おい、大丈夫か…」
「触るなっ…!」
慌てて払い除けて顔を逸らす。
「はッ…天然かよ…俺にそんな顔見せたのはお前の甘さだな。文句なら後で聞いてやる。だからゆだねろ」
な、に…?
伸びてきた手が俺の腕を掴んで強引に引き寄せられる。抵抗する隙もないくらい早くて強い揺さぶりだった。
口を開く前に、龍星の指が口の中に入ってきた。
「ん!?」
「なぁに」
俺は可愛い女の子じゃないんだからそんな声で俺を見るなぁ…////
舞い上がっちゃうじゃん!
指で口内ぐちゃぐちゃにいじられてるのに嫌じゃないなんて、どこかおかしい。
引き抜かれた指が唾液で濡れて光って見えたのは一瞬のうちで、その指が何をするのか想像出来たころには後孔に違和感を感じていた。
「それっ、どうするんだ…」
「分かってんだろ。セックスするんだよ」
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