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「口、開けろ」  そんな状態を知ってか知らずか須賀はそう命じてくるが、上手く理解できない叶多は小さく首を横に振った。  抵抗しようしたのではなく、本当に訳が分からなくなってしまったのだ。  ―― 苦しいっ……くるし ……。 「しょうがないな」 「……ぁぅっ!」  容赦無く尻をバシリと叩かれ、悲鳴と同時に開いた口を須賀の唇で塞がれる。  股の間から覆い被さられ、降参している犬より惨めな体勢を取らされた揚句、アナルにボトルを突き立てられて口の中まで犯されて……パニックに陥りながらもそれでも膝を掴む手だけは離せないで震えていると、ふいにアナルに挿し込まれていたボトルの口が引き抜かれた。 「ふぅっ …… んぅ ……」  口内をくまなく蹂躙され、閉じられない口角からは唾液が垂れて頬を伝う。息を継いでいる暇も無いから叶多の顔は真っ赤になり、爪先が痙攣してヒクリヒクリと空気を掻いた。  ―― このまま ……。  虚ろに開いた瞳の中、眉間に少し皺を刻んだ端正な顔が一杯に映る。須賀が何故、自分にここまで辛く当たるのか分からないが、元々大した理由があって始まる虐めなんてない。  ―― 消えたい。  心が相当弱っていた。酸欠で、だいぶ朦朧としてしまっているせいもあるが、ここから消えてしまえたら…… どんなに楽になれるだろうと心の奥で叶多は願った。  決して死にたい訳じゃない。ただ、この空間から消え去りたいとぼんやりと思ったのだ。 「ぐっ……ふぅっ!」  だけど現実は残酷で……そんな叶多の現実逃避はお見通しだと言わんばかりに、須賀の指先がアナルに触れ、そこから一気に二本の指が根元まで深く突き立てられた。 「んっ、んぐぅっ!」 グリグリと中を掻き回され、その激しさに叶多の身体が何度も奇妙に跳ね上がる。

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