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「……出すぞ」 「んっ……うぅっ……んぅ!」  冷たく響いた声と同時に、頭を掴まれ喉の更に深い所をペニスで何度も穿たれる。込み上げてきた吐き気にえづくが、そんな反応を愉しむように、須賀はソファーから立ち上がると、叶多の髪を背後に引いて顔を上向きに固定した。 「全部飲め」 「んぐっ……んっ……うぅ」  苦しさに、身体がビクビク痙攣する。いつもとは違う過酷な仕打ちに身体が勝手に逃げを打つけれど、途端に腹を軽く蹴られて叶多は恐怖に固まった。 「ゴホッ……ゴホッ」  少しの後、生温かく苦い彼の体液が口の中へと放たれて、叶多は咳込みながらも必死に数回に分けて嚥下する。 「あ…… あぁ」 「ほら」  そして…… 呼吸もまだ整わないのに、当前のような声音で命じる声に半ば操られるように、引き抜かれたペニスに手を添え尿道口へ唇で触れると、泣きそうに顔を歪めながらも残滓を無心に啜り上げた。 「…… クッ」  髪の毛を掴む須賀の指先にほんの少し力が篭り、聞こえた吐息に視線を上げると、無表情に見えるその顔が、僅かに上気しているのが見え…… その刹那、叶多は自分の胸の辺りが大きく脈打つ音を聞く。 「もういい」  いつもとは違うその光景に、思わず動きを止めた途端 、軽く身体を突き放されて、絨毯の上に尻餅をつくと、ペニスを仕舞った須賀が叶多の上へと覆い被さった。 「あ…… やっ」 「お前、俺のしゃぶりながら、勃ててたのか?」 「違っ」  服の上から股間に触れられ、叶多は慌てて脚を閉じる。こんな風になった事など今まで一度も無かったから、動揺の余り顔が熱くなり目の奥がツンと痛くなった。 「脚、開けよ」 「そんな…… できなっ」 「無理矢理されるのが好きなのか?」  どうして彼はこうも自分に無理難題を突き付けるのか? そんな風に言われたら…… 抗う術などありはしない。

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