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体育座りのように膝をくっつけていた叶多だったが、彼の言葉に逆らった所で結果は既に見えているから、頬を赤く染め震えながらも、そろそろと脚を左右に開いた。
「くっ…… やめっ」
無言のまま、須賀がズボンのボタンを外し、ファスナーを下ろしはじめたのを見て、叶多は静止するけれど……「動くな」と、命じられれば、伸ばしかけた掌でキュッと空しく空気を掴むしかない。
「んぅっ」
無遠慮に、下着の中へと挿し込まれた手にペニスを外へと引き出され…… 羞恥の余り叶多は両手で顔を隠して首を振った。
「そのままにしてろ」
そう告げてくる声が聞こえるが、言われなくてもこの状況で他に何かが出来る訳ない。
「あっ…… あぁっ」
怯えに小さく震えていると、萎えかけていたペニスを軽く扱かれて…… 思いも因らない刺激に叶多の口からあえかな吐息が漏れた。
「や…… 止めっ」
「煩い」
止めて欲しくて身体を捩ると、今度はガシリと太股を持たれ、開きかけていた叶多の脚が限界まで開かれる。
「やっ…… あっ…… ひっ!」
そして、次の瞬間ペニスを襲った身に覚えの無い感触に、堪らず叶多が掌を離し視線を下へと移動させると、あり得ない事に須賀が自分のペニスを口に含んでいた。
「あっ、なにをっ…… あ、あぅっ!」
驚いて放った言葉は、舌を使って器用に皮を下に剥かれた刺激によって、途中で喘ぎ声へと変わる。敏感になった尿道口へと舌先を少し挿し込むように這わされて…… 溜らず叶多は須賀の頭を掴んで引き剥がそうとした。
「んくぅっ!ああっ」
だけど、『仕置きだ』と、言わんばかりにカリの部分へと歯を立てられ、強い刺激と咬まれる恐怖に叶多の動きはピタリと止まる。
「やっ、あ、あぅっ!」
そして、間髪入れずに竿の部分を吸いながら舌でなぞられて……陰嚢に伸びた彼の掌にコリコリとそこを揉みしだかれれば、生まれて初めて注ぎ込まれた過ぎた刺激と快楽に、叶多の身体はヒクヒクと揺れて直ぐに精を吐き出した。
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