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「本当なのか?」  訝しむような低い声音に叶多がコクリと頷き返すと、少し考えるそぶりをしてから須賀は叶多から身体を離した。 「あっ……」  今まで一度もまともになんて聞いて貰えた試しが無いから、次は何を強いられるのかと怯えた叶多が睫毛を伏せると、すぐに身体が宙へと浮いて机の上へと座らせられる。 「なっ……やめっ」 「煩い」  正面に立った須賀がこちらへと手を伸ばし、ズボンのファスナーを下げ始めた為、堪らず後ろに逃げを打つと、手早く中からペニスを取り出しそれを無造作に掴んだ彼が、唸るように言い放った。 「ん、くっ……うぅっ」  何度かそれを手荒く扱いた須賀の声の命じるままに、ゆっくり脚を開いていくと、間に身体を割り込ませてから彼が覆い被さって来る。 「本当に、一度も無いのか?」 「無い……です」  念を押すように再度問われ、叶多は小さく答えながらもおかしな気持ちに囚われた。今まで……何を言っても全く信じてくれた事などなかったのに、どうして今更こんな風に聞いてくるのか分からない。  どうせ彼には信じるつもりも無いのだろうが、こんなやり取りは初めてだから、諦めの中に僅かな希望が芽吹くのを……必死に叶多は抑えようとした。 「ふ、あうぅっ」  ガタンと大きな音がしてから強い衝撃が叶多を襲う。  頭は大きな掌によって支えられたから平気だったが、机の上に倒されたのだと視界に映った天井を見て叶多はすぐに理解する。 「やっ……やめて…ください!」  間髪いれずに両方の膝の裏を掴まれ持ち上げられ、ズボンと下着をずり下げられて、尻を彼に晒すような体勢を取らされた。 「や、あぅっ!」  片手で膝を掴んだ須賀に、陰嚢をギュッと鷲掴みにされ情けない声が上がってしまう。 「じゃあ、最後に俺としてから、一度も出してないんだな」 「してなっ……」  コリコリとそこを揉みしだかれ、痛みに顔を歪めながらもか細い声で答えると……一旦離れた彼の指先がアナルの方へと移動した。 「……う、痛っ!」 「キツいな」 全く滑りを帯びてないそこへ指を無遠慮に挿し込みながら、当前の事を呟いている須賀が怖くて仕方ない。

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