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「っ!……っっ!」
小振りなペニスを握り込まれ、皮の部分を下へ引くようにゆっくりそこを擦られれば……亀頭が外気に直接触れて、鋭い刺激に声無く喘いだ叶多は身体を捩ってしまう。
するとそれを制するように尿道口へ爪を立てられて、そのまま何度か上下に扱かれ、その快感に飲まれた身体がピクリピクリと痙攣した。
―― こわい……怖いっ!
視界を自ら断っているせいで更に過敏になっているのだが、それに思い至らない叶多はイヤイヤと首を横に振る。
すると……急に彼の動きが止まり、頭をふわりと撫でられた。
「っ!」
「分からない。どうしたら……」
今までの悠哉とは打って変わって戸惑うようなその声に、怖ず怖ず顔から掌を退けて彼の顔を見上げてみると、困っているとも怒っているともとれるような表情をしている。
「怖い思いをさせて悪かった。俺は出てくけど、一希さんに連絡入れて来て貰うから安心しろ」
目が合った途端雷が鳴り、叶多が身体をビクつかせると、絞り出すように悠哉は呟き、叶多の上から退こうとした。
―― 違……う。
「もう一度言うがこれはお前のせいじゃない。辛かったら自分でシていい。何かあったら枕元のボタンを押せ」
ハアハアと肩で息をしている叶多へとそう説明すると、今度こそ悠哉の身体が叶多の上から離れていく。
―― 待って……行かないで。
「……どうした?」
咄嗟に悠哉の手を掴んだのは叶多自身の意志だった。理由は上手く言えないけれど、出ていって欲しく無かったのだ。
だから、『いかないで』の形に口を動かすと、不思議そうな表情をして
「なんで?」
と短く尋ねて来るから、返答に困り俯いた叶多は小さく首を横に振った。
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